石川五右衛門も仮面ライダーも完敗!コナン君が3週連続首位-5月7日版
映画週末興行成績
ゴールデンウィーク真っただ中の、映画の日を挟んだ今週は、先週からの上位2作が、強敵と目された初登場のエンターテインメント作2本を寄せ付けない強さを見せた。3週連続首位を獲得したのは、映画『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』。第2位は、登場4週目でコナンに押されて3週連続2位につけた『レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-』。総製作費100億円の2部大作の後編だ。
映画『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』写真ギャラリー
第3位には初登場の映画『GOEMON』が飛び込んだ。映像クリエーター、紀里谷和明の映画『CASSHERN』以来、5年ぶりの監督作第2弾で、豊臣秀吉政権下、天下の大泥棒で民衆からヒーローとして愛される石川五右衛門の戦いに、新解釈を加え、デジタル技術を駆使した圧映像美でつづる新感覚の歴史絵巻。延べ製作日数約3年、セット数100、CGカット2,000、エキストラ1,000人、総スタッフ数300人、総製作費15億円をかけたことでも話題だ。キャストも、五右衛門役の江口洋介をはじめ、大沢たかお、広末涼子、ゴリ(ガレッジセール)、要潤、玉山鉄二、そして奥田瑛二ら豪華な顔ぶれがそろった。配給元のワーナー・ブラザース映画によると、初日から4日間で興行収入は4億3,700万円、観客動員35万人を突破した。
第4位は、初登場の映画『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイドNEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』。テレビシリーズ放送終了後も人気は衰えず、仮面ライダー史上初の3本の映画版が製作されるなど大ヒットした『仮面ライダー電王』シリーズが、「超・電王」として復活。室町時代よりやって来たオニ一族を相手に戦い成長していく超・電王の姿を描いた新しいストーリー展開に、全平成仮面ライダーからクロスオーバーする大胆な企画で話題を呼んでいる現在放映中の「仮面ライダーディケイド」も参戦している。
以下、ほぼ大幅な変動はなく、第5位から第7位には映画『クローズZERO II』『クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国』『グラン・トリノ』で、それぞれ2ランクダウン。本年度アカデミー賞8部門を制した話題作の映画『スラムドッグ$ミリオネア』は公開3週目で1つ後退し8位。ディズニー最新作となる実写映画『ビバリーヒルズ・チワワ』は、初登場ながらベスト10圏外の第11位。ユニークなドッグエンターテインメント作品として、アメリカでは2週連続興行チャート第1位のヒットを記録したが、日本ではセレブ犬の冒険という物語がピンとこなかったのか伸び悩んだ。
次週は、ニコラス・ケイジ最新主演作映画『バンコック・デンジャラス』とヴィン・ディーゼル主演作映画『バビロン A.D.』の男子ウケしそうなアクション2本、榮倉奈々と瑛太がW主演を務めた感動作の映画『余命1ヶ月の花嫁』などが登場。コナン君をけ落とすのはどの作品?
(ランキングは興行通信社調べ)