セシル・カッセル、最新作が政治活動に使われ不快感を示す
ヴァンサン・カッセルの妹で女優のセシル・カッセルが、出演作映画『バルバロッサ』(原題)がイタリアの政治プロパガンダに使われたとして不快感を示している。この映画は、「赤ひげ王」と呼ばれた12世紀の神聖ローマ帝国の王、フレデリック・バルバロッサを描いたもので、当時神聖ローマ帝国に支配されていた北イタリアの都市が同盟を結成して帝国に反抗する姿が描かれている。セシルはこの映画でバルバロッサの妻を演じているが、イタリアの政党、北部同盟のウンベルト・ボッシ党首が集会でこの映画を見るように人々に呼びかけたことに対し、本作のプレミアで「映画の裏側に政治のお化けが隠れているなんて思いもしなかった」と語り不快感を示した。
北部同盟はイタリア北部の自治の拡大や移民排斥などを掲げており、一方、移民の権利を守ることに賛成の姿勢を取っているセシルの姿勢とは相容れないだけに、「こうなると知っていたら出演しなかったと思うわ」と語っている。