いぶし銀俳優ビル・ナイが『ラブ・アクチュアリー』監督の新作への意外な出演経緯を語る!
映画『ラブ・アクチュアリー』以来、イギリス映画界のみならず話題のハリウッド映画に次々と出演しているビル・ナイが新作映画『パイレーツ・ロック』について語ってくれた。
本作は、ロックミュージックを流さない国営ラジオ局に対抗すべく海上に開局した、実在の海賊ラジオ局をモデルにした青春映画。ビルはそのラジオ・ロックの経営者であるクエンティンを演じている。「リチャード・カーティス監督を非常に敬愛しているし、彼の脚本も大好きさ。今回も脚本が素晴らしいのはもちろん、素晴らしい役も与えてもらって、本当にハッピーだった」と語る。
またビルは「脚本を読む前に出演を承諾していたんだ! リチャード監督のことだから、いい作品になるって思って」と明かし、「リチャード監督は誰もなし得ないことができるんだ。すなわち世界中の何百人、何千人という人々を、映画館の暗闇で同時に笑わせるということさ。それができる人は大勢いると思うだろう? でも実際には不可能。そうでなければ、みんなやっている」と俳優として二十数年のキャリアを持つビルの、リチャード監督に対する信頼は絶大で、ゆるぎない。
そして本作のために集まったキャストたちについても「リチャード監督、エマ・フロイド、キャスティング・ディレクターのフィオナ・ウィアがどうやって彼らを見つけてきたのかわからないが、素晴らしい俳優たちばかりだ。それに若きアイク・ハミルトンは、この映画がデビュー作だと思うが、作品に素晴らしい彩を添えているよ」と引き立てることを忘れない。
最後に実際の海賊放送局について尋ねると「ラジオ・ルクセンブルク、ラジオ・キャロラインやラジオ・ロンドン。とくにラジオ・キャロラインがメインだった。非常に多くの視聴者が、毎日ラジオのダイヤルを合わせたのさ。やがて、それらの放送局は違法となってしまうけれど、それはさらにクールなことだった。政府が封鎖しようとするなんて、何よりクールなことだからね。最高さ!」と自らの体験を交えながら、クールに締めくくった。
映画『パイレーツ・ロック』はTOHOシネマズ六本木ヒルズ、みゆき座ほかにて全国公開