ジュリエット・ビノシュ、ジェラール・ドパルデューの辛口批評は「暴力」
フランスの大物俳優ジェラール・ドパルデューが、同じくフランスの女優ジュリエット・ビノシュについてオーストリアの雑誌「プロフィル」のインタビューで「何も持っていない女」と辛口批評したことについて、ジュリエットが反論した。
ジュリエット・ビノシュ出演映画『スティル・アライヴ』場面写真
ジェラールは、イザベル・アジャーニやファニー・アルダンらほかのフランス人女優とジュリエットを比較し、「ジュリエット・ビノシュがなぜそんなに重要な女優なのか、その謎を説明してほしい」とコメント。これまでアメリカのアカデミー賞やフランスのセザール賞、そのほか世界で高い評価を受けているジュリエットについて、「彼女には何もない。なんてことない女優だ」と激辛の批評をした。
これに対しジュリエットは、イギリスBBCのラジオで「彼のことは知らないし、わたしが何か彼にしたかしら?」と困惑の様子。「誰かを好きになれないこともあるし、誰かの作品が嫌いなこともある。でもこういった形の暴力は理解できないわ」とジェラールの言葉を「暴力」と強く批判した。ジュリエットによると、二人は一度ディナーを共にしたことがあり、その際ジェラールは彼女に、「君がやるのはいつも美しい映画だ」と語ったという。ジュリエットは、「そのときには何も答えなかったわ。どういう意味なのかわからなかったの。後から考えたら、美しい映画はやるべきじゃないってことだったのかしら? たぶんわたしは、気付かないうちに彼を怒らせていたのかもしれないわ」と語っている。