嵐の大野智が称賛するアーティスト・奈良美智がニューヨークのアジア・ソサエティーで大個展を開催!
今年の9月9日から来年の1月2日までニューヨークのアジア・ソサエティーで、日本のネオポップアートを代表する奈良美智の大個展「Yoshitomo Nara : Nobody's Fool」が開催されている。これは、嵐の大野智も称賛しているという奈良の素描、絵画、彫刻などを含めた大規模な個展で、その多くが米国初公開となる100点を超える作品が展示され、奈良自身の過去20年間の活動を紹介したものになっている。
記者会見では奈良が、バージニア・リー・バートンの絵本「ちいさいおうち」に影響を受けたことを明かした。「ちいさいおうち」には、丘の上の小さな家が、高度経済成長によって取り残されていく姿が描かれているが、奈良は「僕の家は青森県の丘の上の平屋だったから、その絵にすごく親しみが持てた」と話す。「絵本には1枚でいろいろなことが語られているため、漫画の1コマと違って、想像力をかき立てられるんです。そういうスタイルが、自分にとって影響を与えてくれました」と自らの芸術に影響を与えた絵本について語ってくれた。
そんな奈良の話からは少年ような心を持った大人という言葉が、これほどピッタリあった人に出会ったのは、初めてだと感じさせられた。このアジア・ソサエティーで行われる奈良の個展は、一般10ドル(約900円)、シニア7ドル(約630円)、学生5ドル(約450円)、アジア・ソサエティーのメンバーと16歳以下の子どもは無料になるそうだ。(1ドル90円計算)(取材・文:細木信宏 Nobuhiro Hosoki)