マット・ディロン、オスカー受賞映画『クラッシュ』の利益をめぐり訴訟を起こす
2006年のアカデミー賞で最優秀作品賞を獲得した映画『クラッシュ』の利益分配をめぐり、出演者のマット・ディロンがプロデューサーのボブ・ヤーリ氏を相手取り訴訟を起こした。
ハリウッド・リポーター紙によると、マットは2006年の会計監査後に自分の得るはずだった利益のうち10万ドル(約830万円)が支払われていないことが明らかになった、としており、ヤーリ氏に対し、故意に不正確な計算をして他の関連会社への配分を増やし、マットへの配分が減らされたとしてロサンゼルス地裁に申し立てを行った。
この映画をめぐっては、2007年にも脚本を担当したポール・ハギスがヤーリ氏を相手に470万ドル(約3億9000万円)を受け取っていないとして訴訟を起こしているほか、数百万ドルの支払いが保留にされているとして2人のプロデューサーがヤーリ氏に訴えを起こしており、すべての訴訟が進行中。ハギスの訴えに対してヤーリ氏は、利益配分は興行成績に基づいている、と語っていたが、今回、マットが起こした新たな訴えに対してはまだコメントを出していない。