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『トイ・ストーリー3』の作り方!監督とプロデューサーがその秘密を明かす!「絵コンテにはじっくり2年半」

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(左から)プロデューサーのダーラ・K・アンダーソンとリー・アンクリッチ監督
(左から)プロデューサーのダーラ・K・アンダーソンとリー・アンクリッチ監督

 ピクサーの人気アニメ第三弾『トイ・ストーリー3』のブルーレイ&DVDが、日本で11月3日に発売されることが決定し、この度、監督リー・アンクリッチとプロデューサーのダーラ・K・アンダーソンが制作当時の話を語った。

映画『トイ・ストーリー3』写真ギャラリー

 同作は、オモチャの世界を舞台にした作品の第三弾。カウボーイ人形ウッディとバズ・ライトイヤーなどのオモチャの持ち主アンディが大学進学を決定し、ある日オモチャを整理することになった。だが、アンディの母親の手違いなどにより、オモチャたちは近所の保育園に寄付されてしまう。そして、アンディに捨てられたと思い込み傷心していたオモチャたちと、ただ1人アンディを信じているウッディが保育園からの脱出を試みる。

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 リー監督は「もともと僕はアニメーターではなかったんだ。高校まではよく絵を描いたり、アニメーターとしてのトレーニングをしたり、アニメの学校に通ったりしたことはなかったんだよ。ただ、USC(南カルフォルニア大学)で映画を学び、その後ジョン・ラセター(映画『トイ・ストーリー』の最初の2作を監督した人物)のもとで学んだことが、僕が監督に至るまでのいちばん大きな影響になったんだ」とアニメの世界に入った経緯を語った。

 また、アニメーション(動画)に入る前のプロセスについてリー監督は「僕らはいつも約2年半近くかけて、必ず絵コンテを手掛けてから、それからようやくアニメーション(動画)の作業に入るんだ。これだけ、コンピュターを駆使した映像が繰り広げられる中で、このプロセス(絵コンテ)だけはいまだに変わっていないプロセスなんだよ」と教えてくれた。

 映画内のキャラクターの選考についてプロデューサーのダーラは「オリジナルの『トイ・ストーリー』を制作する前に、監督ジョン・ラセターと男性スタッフが、カンパニー(ピクサー)のクレジットカードを使って、オモチャ屋で気になるオモチャをすべて買い集めたの! 特に、古き良きオモチャを沢山! その中でジョン・ラセターは、子供の頃から持っていたキャスパー(お化け)のオモチャを今でも持っているほど、キャスパーを特に気に入っているわ。ちなみに、カウボーイ人形ウッディの外観は、このキャスパーの操り人形のオモチャから生まれているの」とクラシックのオモチャから影響を受けていたようだが、その選考理由には、観客にオモチャに対して郷愁のようなものを感じてほしかったからだそうだ。

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 声優のキャスティングについてリー監督は「実は、1作目からずっと俳優(声優)とは連絡を取り合っていたんだ。だから、もし3作目を作る機会があるなら、また是非参加してみたいと言う人がほとんどだったんだ。ただ、スリンキー・ドッグの声優をやっていたジム・バーニーは、2作目の後に亡くなってしまって、新しくブレイク・クラークという声優に参加してもらったんだ。だが、幸いにもブレイクはジムとは生前時代に友人だったために、上手く彼の声を引き継いでくれよ」と明かした。今作もウッディの声をトム・ハンクス、バズの声をティム・アレンが担当し、新しくバービーのパートナーであるケンの声は、マイケル・キートンが挑戦している。

 最後に、この映画でアンディの母親が間違ってオモチャを保育園に寄付してしまうが、リー監督も実生活で奥さんが大事にしていた動物の剥製を、ショッピングバッグに入っていたために、引っ越しの際にゴミと間違えて捨てたことがあったそうだ。その後、試写でこのシーンを観た奥さんは、あの日のことを思い出し、リー監督をにらんでいたそうだ。

『トイ・ストーリー3』ブルーレイ+DVDセットは11月3日より発売 価格: 3,990円(税込み) コレクターズ・ボックス、スーパー・セットも同時発売

 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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