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ベトナムの首都ハノイで初の大規模な日本アニメ特集上映!ジブリ作品から『サマーウォーズ』まで!

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ベトナムの首都ハノイで行われた「発見!日本アニメーションの魅力」の舞台あいさつに立つ『カラフル』原恵一監督
ベトナムの首都ハノイで行われた「発見!日本アニメーションの魅力」の舞台あいさつに立つ『カラフル』原恵一監督 - Photo:Harumi Nakayama

 ベトナムの首都ハノイで初となる大規模な日本アニメーションの特集上映「発見!日本アニメーションの魅力」が1月12日~16日、国立映画センターで開催された。同イベントは文化庁主催で国際交流を目的としていることもあって、チケットは事前に無料配布されたのだが、あっという間に配布終了。会場は、日本アニメに興味津々の10歳~20歳代の若者たちで賑わった。

 同イベントは日本文化への理解や親しみの深化、及び映像文化の振興を目的に、2004年より文化庁が行っている「アジアにおける日本映画特集上映事業」の一環として行われたもの。平成22年度(2010年度)は韓国・ソウルとハノイの2都市で企画上映を実施。昨年11月にソウルで行われた「日本アニメーションの潮流」と題して手塚治虫の長短編など16作品の上映や日韓アニメーション関係者によるシンポジウムを開催。今回のハノイでは、日本映画は『日本沈没』以来、劇場公開された作品がないことや、アニメはまだまだ子どもが見るものという意識が強いことを考慮し、2000年以降に製作された日本アニメの代表作とも言える8作品が選ばれた。

 ラインアップは宮崎駿監督『千と千尋の神隠し』を筆頭に、故・今敏監督『千年女優』、湯浅政明監督『マインド・ゲーム』、細田守監督『サマーウォーズ』、片渕須直監督『マイマイ新子と千年の魔法』、小池健監督『REDLINE』、アミノテツロ監督『昆虫物語みつばちハッチ~勇気のメロディー~』、原恵一監督『カラフル』。現地で外国作品を上映する際はベトナム語吹き替えが基本だが、今回はベトナム語の字幕を付けたオリジナルヴォイスでの上映となった。

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 舞台あいさつのために現地入りした原監督は、「『カラフル』を本当は10歳代の子どもたちに見せたかったのにかかわらず、日本公開の際は、観客の年齢層が30歳~40歳代と高かった。でもベトナムでは本来見せたかった年齢層の観客がたくさん来てくれてうれしかった。しかもベトナムの観客はエンターテインメント性の高い作品ではないと受け入れてもらえないと聞いていたので、『退屈してしまうかも?』と思ったが、最後まで喜んで観てくれたようです。ただこの作品で描かれていることはベトナムの人にとっては少しショックの大きなことだったようで、『日本の子どもたちはこんな状況にあるのか?』と驚いたという反応もありました」と現地での反応を新鮮な驚きを持って感じたようだ。そして上映後に原監督は、ハノイギャルからサイン攻めに遭う一幕もあった。

 今回の特集上映の高評価を受けて、現地では「ぜひホーチミンでも開催して欲しい」という声が挙がっているという。アニメをきっかけに日本に興味を持つ外国人が増殖中だが、関係者は交流に止まらず、日本アニメの輸出というビジネスがさらに発展することも期待している。(取材・文:中山治美)

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