イランがサッカー・アジアカップの映画館での生中継観戦を女性禁止に!
イランの警察当局が、国内の映画館で生中継されていたサッカー・アジアカップの観戦を、女性だけ禁止していたことがCNNの報道で明らかになった。
この理由は警察当局によると「女性と(子供などを含めた)家族などが映画館で生中継を観戦するのは、セキュリティーの増加が必要で、不適切な行動である」としている。
イランではすでに、女性のサッカー・スタジアムでの観戦を禁止しており、今回さらにアジアカップやワールドカップの国内映画館での観戦も禁止する提案をしているようだ。イラン国内の映画館は、イラン文化イスラム指導省のもと経営が行われていて、今のところこの提案を同省は決議していないが、すでにアジアカップの韓国戦の試合から、国内の映画館では女性の観戦を禁止していたようだ。
イランでは、今年のサッカー・アジアカップの予選から国内の大都市の映画館で生中継をして、これまで3勝した予選の3試合を中継し、見事に決勝トーナメントに進出したが、準々決勝で韓国に1対0で敗戦した。
2006年には、現大統領であるマフムード・アフマディネジャードがいったんは女性のスタジアム観戦を容認したが、最高指導者のハメネイ師の意見を受け入れ、その後決議を撤回している。
イスラム法であるとはいえ、依然として男尊女卑の世界がイランでは続いているようだ。