永山絢斗、22歳のお祝いに満面の笑み! 亡き父親に関する質問に静かにうなずく
8日、渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで、WOWOWにて放送予定のドラマW「遠い日のゆくえ」番組発表記者会見が行われ、永山絢斗、富田靖子、風吹ジュン、朝原雄三監督が出席した。
第3回WOWOWシナリオ大賞で、過去最多となる730編の中から大賞に選ばれた作品「仄かに薫る桜の影で」(受賞シナリオタイトル)を映像化した本作は、独居世帯と孤独死の増加、無縁社会という世相を背景にした感動作。孤独死、事故死などが原因と思われる死体の発見された室内を清掃する特殊清掃業につく主人公の孝志(永山)が、孤独死した女性(風吹)の日記を見つけ、彼女の生の軌跡をたどることで心の成長を果たしていく物語となっている。
もともとシャイで人見知りだという永山は、この日の会見でも口数は少なめ。ポツリ、ポツリと言葉をかみ締めるように話していたのが印象的だった。作品についてコメントを求められた永山は「とにかく脚本が面白かったので、ぜひ参加したいなと思いました。特殊清掃員という仕事は初めて知りましたが、今の時代には必要な仕事だと思いますし、すてきな仕事だと思いました。孤独死というものは、今まで人ごとだと思っていましたけど、今回のドラマでいろいろ勉強にもなりましたし、見えないところで、働いている人の素晴らしさを感じました」と語るなど、本作についていろいろと思うところがあった様子。そしてそんな永山について朝原監督は「実は今まで永山絢斗のことを知らなかったんですが、この作品で彼に会えて良かったなと思いました。ドラマの内容と同様に、永山君自身が成長していく姿も見てもらいたいですね」と俳優・永山絢斗にほれこんだ様子だった。
ちなみに、前日の3月7日は永山にとって22回目の誕生日。イベント中に本作のモチーフとなる日記をテーマにしたケーキがサプライズ登場すると、満面の笑みで「僕として生まれてきて、まだ22年しか生きていないのかという気持ちですね。(22歳になった実感は)なんとなくです。僕は周りの人に恵まれているなと思うし、取りあえずこれからもまい進していきたいと思います」と22歳になった感想を語った。
そして、最後の写真撮影の際に、報道陣から「(父親を失ったことの)気持ちは落ち着きました?」と質問された永山は「はい」とうなずいた。さらに続けて「このドラマを観てもらいたいと思いますか?」と聞かれると「そうですね」と返答。かみ締めるように返答するその姿は、「死」をモチーフにしながらも、人はどう生きるべきなのか、について描いた今回のヒューマンドラマを、亡き父にささげる作品として考えているようにも見えた。
ドラマW「遠い日のゆくえ」は3月13日夜10時よりWOWOWにて放送予定