イギリスで豪華UKアーティトが日の丸かかげ支援ライブ開催 元オアシスのリアムの新バンドが発起人 約2,200万円寄付
元オアシスのリアム・ギャラガーが率いる新しいバンド「ビーディ・アイ」が発起人となって実現した、豪華な顔ぶれのUKアーティストたちによる東日本大震災の復興支援イベント「ジャパン・ディザスター・ベネフィット」が4月3日(イギリス現地時間)、ブリクストン・アカデミーにて開催された。
3月25日(現地時間)、朝9:00にチケットが売り出され、約5,000枚が即日ソールドアウトしたこのチャリティー・イベントは、出演したアーティストだけでなく、クルーまでもが無料奉仕したという。収益金(約16万ポンド 約2200万円)は、イギリス赤十字社を通じて、東日本大震災での被災者支援として日本赤十字社に寄付される。
オアシス時代からツアーで何度も日本を訪れているビーディ・アイのリアム・ギャラガーは「古くからの友人である日本のために何かしたかった」と地震発生から10日後の3月22日にこのチャリティー・イベントを発表。さらに12日後にはイベント実施と、スピーディに有言実行した。
ビーディ・アイの趣旨に賛同し、このイベントに参加したほかのアーティストは、ポール・ウェラー、プライマル・スクリーム、リチャード・アシュクロフト(ザ・ヴァーヴのシンガー)、グレアム・コクソン(ブラーのギタリスト)、ケリー・ジョーンズ(ステレオフォニックスのシンガー)、ザ・コーラルとUKミュージックを代表するアーティストたち。
リアムはこのコンサートについて、「日本で地震が起きたころ、おれたちはちょうどヨーロッパ・ツアー中だった。確かパリだったかな。ずっとテレビを見ていたよ。すぐに何かしないといけないと思ってポール・ウェラーに電話したら、即OKしてくれた。その後ポールも多くの友人に電話して、あっという間にみんなが賛同してくれて、気づいたらこんなに集まってくれた」と友人のアーティストたちの協力もあって実現したことを明かした。
ライヴ当日、ビーディ・アイはライヴの最初と最後でステージ後方のスクリーンに日の丸を掲げながら計11曲を披露。イベント最後となるビーディ・アイのラスト・ナンバーに選ばれたのは、彼らとしては初披露となるビートルズのカヴァー曲「アクロス・ザ・ユニバース」。オリジナルではジョン・レノンがヴォーカルをとるこの楽曲は「何も自分の世界を変えることはできない」というメロディーが印象的なもので、まさにビーディ・アイから日本へ向けられた応援ソングとなった。(編集部・下村麻美)