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電力会社への疑いは確信へ!自然エネルギーシフトを訴える脱・原発映画『ミツバチの羽音と地球の回転』が6月にアンコール上映決定!

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中国電力 VS 地元住人による緊迫した対峙(たいじ)シーン
中国電力 VS 地元住人による緊迫した対峙(たいじ)シーン

 原発問題が毎日のように報道されている中、原発に代わる自然エネルギーをテーマにした鎌仲ひとみ監督の映画『ミツバチの羽音と地球の回転』が、6月4日より渋谷ユーロスペースにてアンコール上映されることが決まった。

 本作は原子力発電所の問題と真正面から向き合ってきた鎌仲ひとみ監督が、上関原発建設に反対する山口県祝島の住民たちと中国電力の20年以上にわたる戦いと、地域自立型のエネルギー開発に取り組むスウェーデンの人々を照らし合わせながら、日本の原発重視の電力独占体制をどうすれば変えられるのかを問いかける作品。

 今年の2月に公開された本作は、東日本大地震発生後、一気に注目を集め、4月16日から12日間、オーディトリウム渋谷にてアンコール上映された。4月からの上映は、連日立ち見が出るほどの反響を呼び、12日間で約3,000人を動員するミニシアター系のドキュメンタリー映画としては異例の事態となった。本作の宣伝担当も、「普段は映画を観ないという年配の方から、福島の原発事故をきっかけに自然エネルギーに興味を持ったという学生まで幅広い層の方々にご覧いただきました。自分自身、これまで多くのミニシアター系映画を扱ってきましたが、ここまでの反響はありませんでした。」と驚きを隠せない。

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 4月末で上映終了となった本作だが、12日間の上映中に観られなかった人や、「もう一度観たい」というリピーターからの熱いリクエストに応えるべく、ユーロスペースは6月4日よりアンコール上映を決定した。また今回の上映には、震災前から鎌仲監督の活動に賛同してきた音楽プロデューサーの小林武史、映画監督の岩井俊二らも鎌仲監督とのトークショーを行う予定だ。

 いまさらになってメルトダウンを認めた東京電力に、国民の不信感は限界に達している。浜岡原発停止を発表後、まるで「できるものなら原発なしで生きてみろ」とでもいうように、電力不足を強調しだした電力会社だが、本作にも登場する飯田哲也氏が所長を務める環境エネルギー政策研究所の調査によると、日本の自然エネルギーの可能性は大きく、太陽光発電の場合、単純計算では日本の土地の5パーセントで日本の全電力を賄うポテンシャルがあるという。日本は自然エネルギー資源に恵まれている国なのだ。だが、自然エネルギー増加が阻まれてきた原因は、戦後一貫して、発電、配電、送電を独占してきた電力会社にある。「原発はいらない!」と声を張り上げる祝島の高齢者に向かい、能面のような表情で「皆さんが心配しておられるような、海が壊れることはぜったいにありませ~ん」と呼びかける電力会社の社員が本作には登場する。スクリーンに映し出される彼らを観れば、疑いは確固たる確信に変わるはずだ。鎌仲監督が長年訴えてきた浜岡原発が停止し、「脱原発」という小さな羽音が、少しずつ大きな音になってきている日本。美しい自然のなかで暮らす祝島のひとびとの姿は、エネルギーシフトに迷うひとの背中を優しく押してくれることだろう。(編集部:森田真帆)

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