アジア最大級の国際短編映画祭が今年も開催!代表の別所哲也、「ものづくりの向こうに物語を持つことで日本の素晴らしさを伝えられたら」
今年で13回目を迎える日本発アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011」と、コンペティション部門「旅シヨーット!プロジェクト」の記者発表が6日に国土交通省で行われ、同映画祭実行委員代表で俳優の別所哲也が「映画を通じて日本の古き良き観光地の素晴らしさを伝えたい」と意気込みを語った。
2004年よりアカデミー賞公認となった同映画祭では、2009年に国土交通省観光庁と共に、旅をしたくなるような日本の魅力が詰まった作品を対象とした「旅シヨーット!プロジェクト」というコンペティション部門を設立。2010年度には審査員としてタレントのセイン・カミュ、女優の忽那汐里、映画監督の行定勲を招き、全国から全71本もの作品が寄せられた。
また同プロジェクトの一環として同年に「日韓観光振興プロジェクト」を設立。韓国最大の短編映画祭「アシアナ国際短編映画祭」と提携し、入選作品の相互上映を行うなど日韓の文化交流や観光振興に一役買ってきた。今年は韓国人監督が日本を舞台に、日本人監督が韓国を舞台にするという試みで撮影された『Super Star/スーパースター』『Smile Bus/スマイルバス』の2本が、特別制作作品として「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011」や「アシアナ国際短編映画祭」で上映されることとなっている。
映画祭の開催を間近に控え、別所は「映画祭を通じて日本が元気になる姿や、観光資源である日本の美しさを世界発信できることが感無量です」と笑顔でコメント。さらに「この映画祭を始めて海外から言われたのは、『日本人はものづくりは得意だが、物語を伝えるのは苦手』ということ。ものづくりの向こうに物語を持つことで、映画を通じて日本にたくさんある民話や祭り、古き良き観光地などの素晴らしさを通じて伝えられたら」と映画祭に込めた思いと今後の展望について語った。
また会見に同席した溝畑宏観光庁長官は「観光のモチベーションとして、物語性やストーリーなどの付加価値が必要。昨年も日本全国を舞台として(「旅シヨーット!プロジェクト」の入選作品を)世界に発信して大変効果があった。これを継続して地道にネットワークを拡大していきたい」と映画祭の果たした役割の大きさにほおをゆるめていた。また観光にも甚大な被害を与えた東日本大震災に触れ「改めて日本の魅力や美しさを再認識するニーズが高まっている。素晴らしい日本をアピールすることが復興の力になるので、(映画祭は)昨年以上に重要な役割をになうと思う」とさらに力を入れて取り組んでいくことを宣言した。(肥沼和之)
「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」は6月16日~6月26日まで開幕。会場と日程は以下のとおり
表参道ヒルズ スペースオー(6月16日~6月19日)
ラフォーレミュージアム原宿(6月22日~6月26日)
TOHOシネマズ六本木ヒルズ(6月17日・18日)
シネマート新宿(6月17日~6月24日)
ブリリアショートショートシアター(6月18日~6月26日)