満島ひかり主演『ラビット・ホラー3D』、ヴェネチア映画祭正式招待決定!清水崇監督は3年連続で登場
映画『呪怨』シリーズで世界中を恐怖のどん底に突き落とした清水崇監督の最新作、満島ひかり主演の映画『ラビット・ホラー3D』が第68回ヴェネチア国際映画祭に正式招待されたことが、本日現地で行なわれた同映画祭の会見にて発表された。昨年も『戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH』が招待されている清水監督にとっては、3年連続での同映画祭登場。また、本作はすでに数十か国から配給権のオファーや問い合わせが殺到しているというから驚きだ。
本作が正式招待されたのは、先鋭的もしくは革新的な作品を上映する同映画祭のオリゾンティ・ミッドナイトガラ部門で、同部門出品作品はOrrizonti賞とOrrizonti審査員特別賞の選考対象となる。一昨年は3Dアワードのプレゼンターとして、昨年は『戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH』が正式招待された清水監督は、3年連続でのヴェネチアに「ホラー作品ばかりの僕が、3年連続で世界3大映画祭のヴェネチアに呼んでいただけるとは驚きです」と戸惑い気味。だがそれ故に同映画祭に妙な縁を感じているといい、昨年の同映画祭でフッテージ映像がプレミア上映された本作が完成版となって戻ってきたことについては「昨年、海岸沿いのレッドカーペットを歩いたへんてこなウサギが、今年は“家族のきずながもたらす恐怖”をお届けします」と観客に期待を持たせた。
本作でホラー映画初主演を務めた満島は、今回の招待決定を受け「ヴェネチア国際映画祭への出品、とてもうれしいです。まるで白昼夢のような、怖くて美しいこの作品が、世界中の人々の童心へ届くことを願い、『行ってらっしゃい』と胸を張って送り出したいと思います」とまるで母親のような心境であることを告白。父親役の香川照之は脚本を読んだときはその異様なストーリーにあきれてしまったと明かしており、「しかもそれが楽園ヴェネチアの空の下でお披露目されるとは、何という運命のいたずらかと思います。ホラーなのにどこまでもファンタジックな清水崇のいびつな世界観が、イタリアの美島を震撼(しんかん)させるさまをぜひ見届けたいです」と海の向こうで本作がどんな評判を巻き起こすのかを楽しみにしているようだった。
プロデューサーの小椋悟によると、今回の招待は同映画祭のディレクターであるマルコ・ミューラー氏からの問い合わせがきっかけになったといい、「映画祭側からのアクションとしては非常に珍しいことだと思います」とのこと。すでに全世界配給が決定している本作は昨年のフッテージ上映時から、すでに数十か国から配給権のオファーや問い合わせがあることも明かされ、清水監督が今や世界的ホラーの巨匠となったことをうかがわせている。
同映画祭でワールドプレミアを迎える本作は、ここ日本では9月17日より全国公開される。すでに次作ではハリウッド作品になることが発表されている清水監督にとって、本作は日本への置き土産ともいえる恐怖の玉手箱だ。パナソニックが開発した世界初の3Dカメラで撮影した映像は、奥行きを感じさせると共にスクリーンの外まで飛び出してくるようだと評判になっており、そんな新感覚映像で描かれる恐怖に耐えられるか。それはぜひ劇場にて試してみてもらいたい。(編集部・福田麗)
映画『ラビット・ホラー3D』は9月17日より全国公開