松本潤、蜷川演出「あゝ、荒野」で5年ぶり舞台主演!初共演の小出恵介とは早くも名コンビぶりを発揮?
嵐の松本潤が、5年ぶりに舞台主演を務める蜷川幸雄演出の舞台「あゝ、荒野」の制作発表が7日、グランドハイアット東京で行われた。寺山修司の長編小説を初めて戯曲化した本作の制作発表には蜷川、松本のほか出演者の小出恵介、勝村政信、黒木華が出席。これが初共演となる松本と小出だが、早くも息の合った掛け合いを繰り広げ、演技合戦への期待を高めた。
本作は、架空の街「新宿」と昭和を舞台に、そこで出会ったまったく正反対の2人の青年が、ボクシングを通じて友情を結ぶ青春の物語。2006年の舞台「白夜の女騎士(ワルキューレ)」以来、5年ぶり2度目の出演となる蜷川作品に松本は、「蜷川さんにはそれまで見たことのない景色を見させていただいたので、今回もどんな景色が見られるのか、ハードルは高いと思いますが、楽しみです」とけいこ開始を目前にした胸中を明かした。一方の小出は、原作である寺山作品への思い入れを「高校時代、居場所がないときに寄り添っていただいていたので、話が来たときは感激しました」と告白し、「寺山さんの言葉をちゃんと伝えることができるか緊張しています」と言葉通り緊張した面持ちで語った。
本作ではモノローグのセリフがほとんどとなる小出は「家で音読しているけど一向に覚えられない」と苦労話を吐露。さらに「松本くんに『セリフ覚えられますか?』とメールを送ったけど、返ってこなかったので険悪です」と冗談めかして明かすと、松本は「ちょうどコンサートの準備で忙しいときだったし、内容を見て答えなくていいだろうと思って」と返し、蜷川や報道陣を笑わせた。
役づくりと肉体作りのためボクシングジムでのトレーニングも積んでいるという2人だが、小出がその成果を「オイルを塗ると体のラインが出るようになってきた」と話すと、松本が「家でそんなことやっているの?」とツッコむなど早くも名コンビぶりを発揮。そんな2人を見て蜷川は、「あんまり鍛えすぎて脳みそがなくなってもいけないけど(苦笑)、この2人がどうなるか楽しみ」と話し、目を細めていた。(取材・文:長谷川亮)
舞台「あゝ、荒野」は10月29日から11月6日まで埼玉・彩の国さいたま芸術劇場、11月13日から12月2日まで東京・青山劇場にて上演