「篤姫」コンビが新作映画『ツレうつ』で見せたきずなとは？宮崎あおい＆堺雅人がお互いの素顔を告白！
映画『ツレがうつになりまして。』で、NHK大河ドラマ「篤姫」以来3年ぶりに夫婦を演じた宮崎あおい（「崎」は正式には旧字。「大」が「立」になります）と堺雅人が、再共演の感想や、お互いの素顔について語った。「堺さんとはぴたっとくるんです」と宮崎が打ち明けると、堺も「すごく安心できる」と答えるなど、2人の間には気心の知れた者同士の和やかな空気が流れていた。
細川貂々のコミックエッセイを映画化した本作は、サラリーマンの夫がうつ病になったことから、自分たちの姿を見つめ直していく夫婦の感動ストーリー。「篤姫」以来3年ぶりに堺と共演することになった宮崎は、「また堺さんと夫婦を演じられると聞いたときは本当にうれしかったです。何の心配もなく、安心してお芝居に臨むことができました」と堺に絶大な信頼を寄せている様子。一方の堺も、「3年前に2人で時間を共有したからこそ、夫婦の役で『これをやらなきゃ』ではなく、『これはやらなくていい』という感覚になれたような気がします」と感慨深げな表情を浮かべながら、「篤姫」コンビがはぐくんだきずなの深さを強調した。
今回、2人が演じたのは、自宅でのんびりとした日々を送っていたマイペースな漫画家の妻・ハルと、超マジメな性格で自らを追い込んでしまう夫のツレ。堺は、ハルと宮崎との共通点について、「あんなふうにだらんと自宅で過ごしている姿も想像できるけど、逆にシャキシャキしているようにも思えるし……女の人はわからないです」と正直な気持ちを吐露。すると宮崎は、「堺さんはきちっとしたツレさんと重なります！ とてもわたしと同じO型とは思えなくて、どちらかというとA型っぽい（笑）」と堺が几帳面な性格であることを明かした。劇中に、毎朝自分でお弁当を作るツレが、曜日ごとに入れるチーズの種類を決めて冷蔵庫に保存しているシーンがあるのだが、「堺さんもチーズのローテーションを決めていそう（笑）。その姿がすぐ想像できちゃうんです」と宮崎がほほ笑むと、すかさず「ああ、今日は金曜日だからこのチーズだ、とかね（笑）」とジョークで応じる堺と、2人のやりとりは本当にほほ笑ましい。
ちなみに、本作のハルは家事が苦手な主婦として描かれているが、実際の宮崎も「家事はやりますけど、得意じゃないです（苦笑）」とのこと。2人が「あうんの呼吸」で演じた映画の夫婦像を堪能（たんのう）してもらいたい。（取材・文：斉藤由紀子）
映画『ツレがうつになりまして。』は10月8日より全国公開