ウォンビン入魂の腹筋美をチラ見せ!初挑戦のアクション映画でストイック過ぎる役づくり!
630万人もの観客を動員し、昨年韓国でナンバーワンヒットを記録した映画『アジョシ』で主演するウォンビンの、鍛え抜かれた肉体美を垣間見ることのできる劇中シーンが公開された。特に注目すべき点は六つに割れた見事な腹筋。アクション映画初挑戦のウォンビンが、撮影前から入念にトレーニングを重ねた努力の結果が体にも表れている。
初めて挑むアクションにもかかわらず、スタントに頼らず大部分を自身でこなしてみせたウォンビンが本作で演じるのは、過去の出来事がきっかけで心に深い傷を負った孤独な男・テシク。ひっそりと質屋を営み、隣に住む少女・ソミ(キム・セロン)に“アジョシ(おじさん)”と慕われていたが、ソミが母親を追う犯罪組織に誘拐されたことから孤独だった心が溶け出し、命懸けで少女を救出しようとするさまを、ウォンビンは繊細な演技で表現。その結果、韓国のアカデミー賞ともいわれる大鐘賞で主演男優賞を受賞し、高い演技力を証明して見せた。
今回公開された劇中のワンシーンは、臓器売買をなりわいとする裏社会の残忍な犯罪組織に挑戦状をたたきつける一連の場面。少女誘拐に対する復讐(ふくしゅう)の誓いを、鮮血に染まった手が握る携帯電話から相手に告げるウォンビン。トーンの低い声からも緊迫感が伝わるシリアスな場面だ。そして決意を固めるかのように自ら髪の毛をそぎ落とし、バリカンで刈り上げていく。上半身は裸で、血のにじんだ腹部の傷跡が痛々しさを感じさせるが、驚くのはその鍛え抜かれた肉体美。全身ビルドアップされているのだが、六つに割れた腹筋は見事の一言。崇高な雰囲気さえ漂う男の姿がそこにはある。
ウォンビンは本作で激しいアクションをこなすために、撮影が始まる数か月も前から体作りを行う念の入れよう。困難な武術トレーニングにも積極的にのぞみ、リアルを体現するための土台をストイックなまでに整えた。端正な顔立ちから女性ファンの多いウォンビンだが、本作では男性もあこがれてしまうような究極の肉体をもって、壮絶なアクションを繰り広げている。新境地を切り開いたウォンビンが魅了する『アジョシ』は、単なるアクション映画ではなく人と人とのかかわりから生まれるきずなの深みを味わえる珠玉の人間ドラマだ。(編集部・小松芙未)
映画『アジョシ』は9月17日より丸の内TOEI2ほか全国公開