SHOW-YA寺田恵子「忘れないことが被災地への力になる」と力強いメッセージ!!チャリティーライブ出演で
20日、原宿アストロホールで行われる「POWER OF ART PROJECT 5th LIVE 2011」開演前に、SHOW-YAの寺田恵子、シンガーソングライターの宇都美慶子、星本エリーという3人のミュージシャンが開演前の取材に応じ、東日本大震災の被災地に向け力強くメッセージを送った。
本イベントは、2008年6月に「音楽を通じて誘惑に負けない強い心を持とう」をテーマに、東京・渋谷区のライブハウスからスタートしたライブイベント。社団法人 日本音楽事業者協会、一般社団法人 日本音楽制作者連盟の全面協力により、「薬物乱用防止」の啓発活動として社会貢献、エンターテインメント活動を展開するプロジェクトとなっている。東日本大震災が起きた今年は、「人と人とのつながりである『絆』を感じ、励ましあいながら前に進もう!」をコンセプトに、被災地復興のためのチャリティーライブとして開催。イベントの売上金の一部は、日本赤十字社を通じて東日本大震災の被災者に義援金として送られることが決定している。
イベント前に取材に応じた寺田は「311以降、いろいろとチャリティーライブを主催してやってきましたけど、あの日から自分の心の中に痛みが残っていました」とコメント。さらに、「同じ痛みではないけども、心にあるものをずっと忘れたくないし、忘れないことが、震災に遭われた方の力になると思っているので、今日は力の限り、みんなに届くように精一杯頑張って歌っていきたいと思います」と被災地へ向けた思いを力強く語った。
関西出身という星本は、「阪神淡路大震災のときに、皆さんに助けてもらったり、協力があった」と語り、「今回の地震があったときに、神戸の人たちが、力を合わせ、ツイッターなどで情報を与えてくれたり、がんばれとエールを送ったりといったことがありました。これこそきずなかなと思うんです」とコメント。関西出身者として東日本を盛り上げようと思っており、「今日は一生懸命歌って、元気になってもらいたいと思っています」と意気込みを語った。また、マネージャーが気仙沼出身だという宇都美も、震災を受けて「やはり何か行動を起こしたい、チャリティーをしたいと思いました」と思いを吐露。現在、双子の子育て中だといい、「何か(被災地の)子どもたちのために出来ることはないかと考えて、活動を行っています」とチャリティーに対する思いを語った。
本イベントの開催は今回で5回目となり、これまででおよそのべ6,000人近い観客を動員してきたという。東日本大震災から半年以上が過ぎ、人々の被災地への思いが徐々に風化しようとしている現在、音楽の力を通じて、「忘れない」ためのイベントがこれからも行われることを期待したい。(取材・文:壬生智裕)