最もギャラが払われ過ぎなハリウッド俳優ランキング、昨年に引き続きエディ・マーフィが2位に!
フォーブス誌が発表した、ハリウッドで最もギャラが払われすぎている俳優のランキングトップにドリュー・バリモア、2位がエディ・マーフィとなった。エディ・マーフィは昨年も同ランキングで2位だった。
フォーブス誌は、ハリウッドで最も高額なギャラを稼いでいる俳優40人を対象に、過去5年のうち出演作が最低3本以上あること、いずれも500館以上で公開されたこと、今年の5月1日以降に公開された作品は含まない、という条件でさらに絞り込んだ。そこから、最近の3本の出演作へのそれぞれのギャラ(契約金、興行収入からのリターン、1年目のDVD売上額を含む)を計算、さらに、マーケティングコストを除いた各作品の想定製作費、興行収入及びDVD売上から営業利益を算出した。最後に、3作品の営業利益の合計額を、それぞれの俳優の3作品の報酬の合計額で割り、1ドル俳優に支払うごとにスタジオにもたらされる平均利益額を算出したのだ。
その結果、1ドルの報酬に対しわずか40セント(約32円)の利益しかもたらしていないドリュー・バリモアが、ダントツのナンバーワンとなった。カウントされたのは、日本未公開の映画『みんな元気』『ラッキー・ユー』『遠距離恋愛 彼女の決断』で、『遠距離恋愛 彼女の決断』は、3,200万ドル(約25億6,000万円)の製作費に対し、利益はたったの4,200万ドル(約33億6,000万円)だった。Forbes誌によれば、バリモアが出演しプロデューサーも務めた映画『そんな彼なら捨てちゃえば?』は、全世界興行収入1億8,000万ドル(約144億円)を稼ぎ出し、大成功を収めたが、主演作ではないという理由で計算には含まれなかった。
2位に続くのは、エディ・マーフィ。映画『エディ・マーフィの劇的1週間』は5,500万ドル(約44億円)の製作費に対し、興行収入は2,200万ドル(約17億6千万円)、映画『デイブは宇宙船』は6,000万ドル(約48億円)の製作費に対し、興行収入が5,000万ドル(約40億円)と、いずれも劇場公開だけでは利益を回収しきれていない。ちなみに、2作品とも日本では劇場未公開だ。(1ドル=80円換算)
3位以下は、下記の通り。ここに挙げられた俳優たちが、もはやヒット作を生めないと位置付けられているわけでは決してない。現に、TIME誌(電子版)では、マーフィの新作『タワー・ハイスト(原題) / Tower Heist』は大ヒットとなる可能性があるし、オスカーの司会に選ばれたことでマーフィは再び脚光を浴びるだろう、とコメントしている。しかしながら、Forbes誌のリサーチは、ビジネスにおいては投資利益率を追求しなければならない厳しさを示唆している。(鯨岡孝子)
3位、ウィル・フェレル(3.5ドル)
4位、リース・ウィザースプーン(3.55ドル)
5位、デンゼル・ワシントン(4.25ドル)
6位、ニコラス・ケイジ(4.4ドル)
7位、アダム・サンドラー(5.2ドル)
7位、ヴィンス・ヴォーン(5.2ドル)
9位、トム・クルーズ(6.35ドル)
10位、二コール・キッドマン(6.7ドル)