シンケンピンクでブレイクした美少女・高梨臨、パルムドール受賞監督最新作で主演!世界的巨匠アッバス・キアロスタミ監督の『THE END』
「侍戦隊シンケンジャー」のシンケンピンク役で知られる女優・高梨臨が、世界的巨匠アッバス・キアロスタミ監督の最新作、映画『ジ・エンド(原題) / THE END』の主演を務めることが明らかになった。すでに撮影は先月末よりスタートしており、ほかに日本人キャストとしては、奥野匡、加瀬亮、でんでんらが出演する。
アッバス・キアロスタミ監督は、イラン出身の映画監督。1997年の映画『桜桃の味』が第50回カンヌ国際映画祭で今村昌平監督の映画『うなぎ』と共にパルムドールを受賞し、1999年には映画『風が吹くまま』が第56回ベネチア国際映画祭グランド審査員賞を受賞するなど、世界的に高い評価を受けている。次回作が日本を舞台にしたラブストーリーになることは今年2月に報じられており、一部では宮崎あおいが主演を務めるのではないかとも報じられていた。
だが、その新作『ジ・エンド(原題)』の主演に抜てきされたのは、高梨臨。2008年公開の映画『GOTH』で映画デビューを果たした後、「侍戦隊シンケンジャー」の白石茉子/シンケンピンク役でブレイクを果たした現在22歳の女優だ。本作では、元大学教授の老紳士と恋に落ちる、祖母思いの女子大生を演じている。高梨は今回の抜てきについて「驚きましたが、うれしい気持ちが一番大きかったです。 最初は、オーディションに受かるとは思っていなかったのですが、 何度も受けているうちに、ここまで来たら絶対受かりたいという気持ちが大きくなっていきました。でも、決まるまでにとても長くかかり、不安もあったので、決まったときは、よかったーと安心もしました」と心境を明かしている。
祖父と孫ほどにも年の離れた相手と恋愛する一方で、夜は男性をエスコートすることもあるという二面性のあるキャラクターとなっており、高梨にとっては新境地といえそうだ。それだけに役づくりも難しかったのではないかと思いきや、台本をもらっていない状態で撮影がスタートしたといい、「役づくりもしないで、そのままでいてほしいと監督に言われたので、本当にそのままの自分で撮影しています」とコメント。本作にはほかに、奥野匡、加瀬亮、でんでんなどが出演しているほか、高梨の相手役となる主演俳優は一般公募された人とのことで、いったいどんな物語が展開されるのか、ファンの期待は大きくなるばかりだ。
撮影はすでに10月29日よりスタートしており、クランクアップは12月上旬を予定。映画は来年3月下旬に完成後、5月のカンヌ国際映画祭に出品される予定となっている。
高梨は、石井聰亙改め石井岳龍監督の久々の新作長編『生きてるものはいないのか』にも出演しているなど、今、最も映画ファンから注目されている日本人女優の一人。来年には『生きてるものはいないのか』、そして本作『ジ・エンド(原題)』が立て続けに公開されるので、これまで知らなかったという人もぜひチェックしておきたい。(編集部・福田麗)
映画『ジ・エンド(原題) / THE END』は2012年夏公開予定