マーティン・スコセッシ初めての3Dをジェームズ・キャメロンが絶賛!『ヒューゴの不思議な発明』は「最高傑作!」
巨匠マーティン・スコセッシ監督が初めて挑んだ3D映画『ヒューゴの不思議な発明』を、映画『アバター』で3D革命を起こしたジェームズ・キャメロン監督が「最高傑作!」と絶賛し、出演者らが喜びを語った。
21日に行われた本作のニューヨークプレミアで一堂に会したスコセッシ監督、主演のエイサ・バターフィールド、クロエ・グレース・モレッツ、ベン・キングズレー。スコセッシ監督は、自身で3D映画を製作することはないと思っていたそうだが、『アバター』などが世間に出回るようになったことで3Dに目覚めたという。そして「3D撮影はわたしの夢だった」と熱望し、実現させたのが『ヒューゴの不思議な発明』。世界20か国でベストセラーとなったブライアン・セルズニックの原作を基に、夢と希望にあふれた冒険物語を作り上げた。
原作者のブライアン・セルズニックが「モダン3Dの父親的存在」と語るジェームズ・キャメロンは、本作のクオリティーの高さを証明するような「最高傑作!」の一言。この事実に10代の主役エイサ・バターフィールドとクロエ・グレース・モレッツは「知らなかった! 素晴らしい!」と感激した様子。また大御所ベン・キングズレーも「ジェームズ。君はまさしく正しい」とユーモアたっぷりに応え、作品の出来栄えに自信をのぞかせた。
そんな中、スコセッシ監督は「この作品をそんなふうに褒めてくれるなんて寛容な人だ」と控えめに喜びを表しながらも、「長年、彼と話す機会がなかったが、僕は彼のビジョンや洞察力が好きだ」とお返しとばかりにキャメロン監督に称賛の言葉を送った。5度の結婚歴があるスコセッシ監督には12歳の子どもがいるが、「子どものイマジネーションを通してものを見るようになったんだ」と自身の変化を明かしており、12歳の少年ヒューゴ(エイサ・バターフィールド)と少女(クロエ・グレース・モレッツ)を主人公にした本作への影響を感じさせる。
3Dならではのスペクタクル感だけではなく、アニメチックな色使いでファンタジックに見せる技術。その上に精細なCGが融合し完成した本作。1930年代のパリを舞台に、秘密を探し当てる冒険に繰り出すキャラクターたちと一緒に旅に出てほしい。(編集部・小松芙未)
映画『ヒューゴの不思議な発明』は2012年3月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国公開