実写版『るろうに剣心』ビジュアルが解禁!主演を務めた佐藤健は「原作ファンに観ていただきたいです」と自信満々!
先日実写映画化が発表されて以来、大きな話題になっている映画『るろうに剣心』のビジュアルが解禁され、佐藤健ふんする緋村剣心、武井咲ふんする神谷薫の姿が公開された。原作が人気マンガということでビジュアルには特に気を使ったといい、とりわけ佐藤は剣心のトレードマークである長髪やほおの十字傷について、「最初は納得できていなくて、何度もやり直したんですけど、今はすごくいいと思います」とお気に入りの様子だ。4か月にも及んだ撮影は先月21日にクランクアップを迎え、来年8月25日公開となることも併せて発表された。
人気マンガが原作になっている以上、ビジュアル面に課せられるハードルがいやが応にも高くなるが、今回解禁された佐藤ふんする剣心、そして武井ふんする薫の姿はファンの期待に見事に応えるものだ。とりわけ主人公の剣心は、原作では赤い長髪に加え、ほおに十字傷があるという特徴的な外見をしており、再現するのは難しいように思われたが、見事に3次元のキャラクターとして成立させることに成功している。佐藤いわく、髪形と十字傷は「最初は納得できていなくて、何度もやり直したんですけど、今はすごくいいと思います」と試行錯誤の末、行き着いたものということで、ビジュアル面に関してはかなりの力の入れようだ。実際、剣心の髪の色については原作通りに真っ赤にすると逆にリアリティーがなくなってしまうという理由で、茶色くらいにとどめてある。これは、その方が画面を通して観たときにちょうどいいからだという。
だが、キャラクターはビジュアルだけで成り立っているわけではなく、そこに生身の人間としての命を吹き込むのが役者の仕事。そのことについては、薫役の武井も「髪形とか着物とかいろいろ合わせてみたんですけど、それが本当に薫ちゃんなのかっていうのは、芝居をしていくうちになじんでいくと思うんです」と十分に自覚的だ。今回はビジュアルがまだ解禁されていないものの、本作で高荷恵を演じ、これまでにも多くのマンガ原作作品に出演してきた蒼井優も、「原作に敬意を払うという意味ではやるんですけど、ビジュアルを似せるのはある程度、限界があるので、あとは気持ちと中身の部分でカバーできれば」と武井の意見に同意している。
本作の大友啓史監督は人気マンガを実写化することについて、「マンガの実写化で大事なのは、マンガはマンガで映画は映画ということ。マンガと張り合っても仕方ないんですよ」とコメント。「それよりもやらないといけないのは、映画の世界観をちゃんと作るということと、映像は3次元で生身の人たちが演じるので、その感情を大事するということですね」と持論を展開させており、俳優陣にもその演出意図はしっかり伝わっている様子だった。
8月2日にクランクインした本作は、京都府、滋賀県、鳥取県、岡山県、兵庫県、大阪府の2府4県で約4か月・参加したエキストラは延べ1,200人という大規模な撮影を行い、無事11月21日にクランクアップ。撮影終了に際して、佐藤は「けがなく無事に撮影を終えることができてホッとしたのと解放感で、思わず『終わったー!』って叫んじゃいました。この作品はたくさんの方に観ていただきたいですが、特に原作ファンに観ていただきたいです。公開を楽しみに待っていてください」と手応えを感じさせるコメント。また、製作総指揮を務めたウィリアム・アイアトンによると、来春に完成予定の本作はすでに世界市場や海外配給も視野に入れているということで、そちらについても期待大だ。
撮影が終了し、ビジュアルが解禁されたことで、今後も特報映像や予告編などの情報が続々と解禁されることが予想される。2012年夏とされていた公開も正式に8月25日公開に決定し、ファンの期待は高まるばかり。来年の夏は「るろ剣」ブームが巻き起こることになりそうだ。(編集部・福田麗)
映画『るろうに剣心』は2012年8月25日より全国公開