瑛太、窪塚洋介に感謝! つらいこともあった撮影を振り返り「ずっと一緒にいてくれた」
23日、映画『モンスターズクラブ』の試写会がスペースFS汐留にて行われ、主演の瑛太、窪塚洋介、草刈麻有、KenKen、ピュ~ぴる、豊田利晃監督が登壇した。自身の豊田監督への直訴により、豊田作品へ4度目の出演にして初主演を実現した瑛太は、充実の表情で雪の中での撮影を振り返ったほか、「撮影中につらいこともあったけど、窪塚さんがずっと一緒にいてくれた」と窪塚への強い感謝の気持ちを明かしていた。
本作は、アメリカに実在した爆弾魔、セオドア・ジョン・カジンスキー(別名:ユナボマー)の生涯に着想を得た作品。山奥にたったひとりで生きながら、規制に縛られた日本社会のシステムを壊すため、爆弾を作ってはあらゆる機関や企業に送りつける男の運命を描く。瑛太が主人公の爆弾魔・垣内良一を演じ、その兄ユキに窪塚、妹ミカナに草刈がふんしている。
豊田監督が、「瑛太がこの役で良かった。ストイックな感じを持っているから、新しい魅力を引き出せると思った」と語ると、その言葉に瑛太は「(この役が)運命としてやってきた。それにしっかり答えたいと思いました」と答え、互いに強い信頼関係を築いていることをうかがわせた。
さらに瑛太は「撮影中、つらいことがあったけど、そんな日に窪塚さんはずっと一緒にいてくれた。たくさんのことを話したり、無言のときがあったり。この人に全部話を聞いて欲しいと思ったし、死生観とか話して救われました」と撮影中に窪塚が精神的に支えになったことへの感謝を熱心に語る場面も。そんな瑛太を、窪塚は「主役として、凛としていた」と絶賛していた。本作の制作にあたっては、瑛太の父が撮影中に亡くなったことが、昨年11月の東京フィルメックスに出席した豊田監督の口から語られている。
また、ロックバンド「RIZE」のメンバーとして知られ、今作が映画初出演となるKenKenは「人生初の出演作がこんなすばらしい作品で感謝しています。レディ・ガガでした!」などとユーモラスなコメントで観客を笑わせていた。(古河優)
映画『モンスターズクラブ』は4月21日よりユーロスペースほかにて公開