オバマ陣営のキャンペーン・ビデオでナレーションを務めたトム・ハンクス、人種差別と批判される
秋に控えたアメリカ大統領選挙へむけ、オバマ大統領支持のトム・ハンクスが再選キャンペーン用ビデオでナレーションを務めたが、そんなトムに人種差別主義だという批判が持ち上がった。
トム・ハンクス出演映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』写真ギャラリー
トムは2008年の大統領選挙でもオバマ支持を表明しており、このとき、オバマ陣営が力をつけてきた様子を描いた17分間のショート・フィルムでナレーションを務めたが、今回、再選へ向けて再びキャンペーン・ビデオへ声の出演。全面的にオバマ大統領の再選キャンペーンへ協力の姿勢をとっている。
そんなトムに対し、アメリカの右派グループから「人種差別」という思わぬ批判が持ち上がった。批判は、アメリカの右派メディア「デイリー・コーラー」のウェブサイトに、2004年にトムが出席したチャリティー・イベントのホームビデオがアップされたことがきっかけ。ビデオでは、舞台に立つトムが、アフロヘアのかつらをかぶり動物柄の衣装をつけて顔を黒塗りにした白人男性とともにジョークを言う姿が映っている。この様子に、右派グループからはトムについて偽善者であるという批判が出ており、オバマ陣営にトムの協力を得るべきではないと促している。
こうした批判についてハリウッド・リポーター紙では「ハリウッドの左派を攻撃しようとする試みのひとつに過ぎない」と一蹴。オバマ大統領はセレブから多くの支持を受けているだけに、大統領選を近々に控え、オバマ再選を好ましく思わない右派グループからのけん制が激しくなっているようだ。(竹内エミコ)