ロバート・デ・ニーロ、「白人の大統領夫人はまだ早い」と発言し謝罪
米大統領選挙にむけ、野党共和党の候補者を決める予備選挙が過熱するなか、オバマ大統領の再選を目指す与党民主党の資金集めイベントが開催され、民主党支持者として出席したロバート・デ・ニーロがつい口をすべらせてしまった。
ニューヨークで行われたこのイベントで、ロバートはミシェル・オバマ大統領夫人を紹介。観客の前で、共和党の候補者であるニュート・ギングリッチ議員の妻キャリスタさん、リック・サントラム議員の妻カレンさん、ミット・ロムニー議員の妻アンさんをネタに、「キャリスタ・ギングリッチさん、カレン・サントラムさん、アン・ロムニーさん……さて、我々の国は本当に、白人の大統領夫人を迎える準備ができているでしょうか? 早すぎると思いませんか?」とジョークを飛ばした。
この発言に対し、ギングリッチ議員は「許しがたい」と憤慨。「わたしの妻、サントラム氏とロムニー氏の妻たちに代わって、ロバート・デ・ニーロは間違っていると言いたい。アメリカは新しい大統領夫人を迎える準備ができているし、彼はそんなことを人種差別的言葉を交えて語る必要はなかった」とオバマ大統領に対し、ロバートの発言について謝罪するよう求めた。ロバートの発言についてはミシェル夫人の報道秘書も「不適切」としており、ロバートはついつい言葉が過ぎたよう。この発言についてロバートは、「私の発言は、皮肉をこめた冗談であったものの、誰かを辱めたり傷つける意図ではありませんでしたし、特に大統領夫人をあてこするつもりはありませんでした」と謝罪を発表した。
ネタにとりあげられたミット・ロムニー議員の妻アンさんは、CNNの番組のなかで「政治で最もトラブルを起こしやすいのは、ジョークです。ロバート・デ・ニーロもそれを学んだでしょう」とコメント。注目を引きやすい有名人の発言だけに、特に政治の分野では思わぬ波乱を巻き起こしてしまうよう。秋の本選に向け、今後もセレブの選挙キャンペーン参加が盛んになるだろうが、行き過ぎたジョークにはくれぐれも気をつけたいものだ。(竹内エミコ)