ミヒャエル・ハネケ監督のカンヌ映画祭パルムドール作品来春日本公開決定!鬼才が描く老夫婦の愛
先日行われた第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で、最高賞パルムドールに輝いたミヒャエル・ハネケ監督作『アムール(原題) / Amour』が来年春に日本公開されることが決定した。
ハネケ監督が、2009年の前作『白いリボン』に続き、2本連続でパルムドールに輝くという快挙を成し遂げた本作。『ファニーゲーム』など、時に冷徹で人を不快にさせる問題作を送り出してきたドイツの鬼才が、老夫婦の愛を描く。
物語の中心となるのは、80代の元音楽教師の老夫婦ジョルジュとアン。娘は海外に住んでおり、パリで二人で暮らしていたところ、ある日アンが、脳卒中に襲われ半身不随の身に。ジョルジュは、「家に戻りたい」という妻の願いを聞き、自宅で独り介護を始める。しかし、次第に病状が悪化する中、アンは自らの死を望むようになる。
ジョルジュ役には『男と女』『暗殺の森』のジャン=ルイ・トランティニャン、アン役は『ヒロシマモナムール』『トリコロール/青の愛』のエマニュエル・リヴァを起用。また、『ピアニスト』でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞したイザベル・ユペールなどフランス名優たちが出演する。長いときを過ごし、強い愛で結ばれた老夫婦の愛に訪れる最大の試練と決断、そして究極のアムール=愛の物語を、数々の衝撃作を送り出してきたハネケ監督がどのように描くのか、期待が高まる。
映画『アムール(原題) / Amour』は2013年春、Bunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマほか全国公開