第二の芦田愛菜誕生!5歳の美少女・豊嶋花の演技がすごすぎる
裏の裏を読む頭脳戦が面白いと評判の映画『外事警察 その男に騙されるな』に出演している天才子役の豊嶋花の可憐(かれん)な容姿と映画初出演ながら大人顔負けの演技に注目が集まり、第二の芦田愛菜の誕生だと絶賛する声が上がっている。
麻生幾の小説「外事警察 CODE:ジャスミン」を基に、実在する諜報(ちょうほう)部隊・警視庁公安部外事課(通称:外事警察)が対峙(たいじ)する難事件を描く本作は、脚本、演出、役者の三拍子がそろった骨太サスペンス。渡部篤郎がふんする主人公・住本健司は、機密情報を扱う禁断の世界の住人で、頭脳を駆使し国際テロを未然に防ぐ任務と人心掌握術にたけているという設定だ。人気海外ドラマ「24 TWENTY FOUR」シリーズの主人公を彷彿(ほうふつ)させることから、“日本版ジャック・バウアー”と例えられている。
現在5歳の豊嶋花は2007年生まれで、1歳から芸能活動をスタート。劇中では住本が協力者として利用する奥田果織(真木よう子)の娘・琴美という難役を好演した。琴美は実父が借金苦で蒸発しショックから5歳になる今も言葉を話せないという設定のため、配役は表情での演技を重要視。テレビドラマ版に続き、映画でもメガホンを取った堀切園健太郎監督は「俳優陣は本格派ばかり。その中で存在感を発揮して輝ける逸材を探していた。オーディションでは父親役のスタッフを見つめる目に自然と引き込まれ、『この子であれば、セリフはいらない』と確信した」と語っている。なんと琴美のセリフは一つだけ。しかしながら回想と現在のシーンで、違う意味で同じセリフを発するニュアンスの使い分けと大人顔負けの繊細な演技に注目が集まっている。
撮影現場での豊嶋は、終始リラックスしていて、本番になると子どもとは思えないほどの集中力を発揮していたことから、大人の役者より現場慣れしている様子だったとか。そんな豊嶋の姿を見て、堀切園監督も「優等生的な演技とは別の次元で演じられる稀有(けう)な俳優。何よりもその存在感、カメラを通してこそ発揮されるチャーミングさは訓練で身に付けられるものではない」と天性の女優の資質を称賛。そんな豊嶋は本作で韓国ロケを行った際に、日本人観光客から「芦田愛菜ちゃん?」と声を掛けられることも。自身にとって憧れの存在である愛菜ちゃんに間違えられたことに、普段は落ち着いている豊嶋は大喜びしていたそうだ。
映画『外事警察 その男に騙されるな』では、濃縮ウランと軍事ファイルの流出により核の危機が日本を襲う有事に、国益のためならば手段を選ばない公安の魔物の異名をとる住本が立ち向かう。(南 樹里)
映画『外事警察 その男に騙されるな』は6月2日より全国公開