全米ナンバーワン『マダガスカル3』監督、好きな日本アニメは宮崎駿!日本の若者たちに特別講義
12日、全米ナンバーヒットを記録した映画『マダガスカル3』の監督・脚本を務めるエリック・ダーネルが、デジタルハリウッド大学で特別講義を行い、キャラクター作りの秘訣(ひけつ)を語った。
6月に公開された全米では、リドリー・スコット監督の『プロメテウス』を抑えて1位に輝き、現在までに世界44か国でナンバーワンスタートを記録している本作。その最大の魅力は個性的なキャラクターたちだ。
ダーネル監督は、声優を務めるベン・スティラーやクリス・ロックの演技もキャラクター作りにかかわってくるといい、「声質だけではなく、アフレコの時の彼らの視覚的要素もキャラクター作りに生かしているんです。たとえば(主人公・アレックス役の)ベンは声では力強い演技でも、表情の演技を見ると眉をひそめて弱さが伝わってきたりね」と明かした。
また、本シリーズの見どころは、ニューヨークの動物園暮らしだった動物たちが、ひょんなことから世界中に旅することになるところにもある。それだけに、登場する名所・観光地などのロケーションもこだわりがある。描かれる風景はストーリー展開に合わせて選ばれており、「モンテカルロの青い光や、地中海の光と影はアクションシーンに、ローマでは魔法のようなマジックアワーの色味を使ってロマンスを描いていたりね」とダーネル監督はその一端に触れた。
そんなダーネル監督の原点は、日本のアニメ。子どものころは「鉄腕アトム」や「マッハGoGoGo」を観ていたといい、好きな日本アニメに宮崎駿作品を挙げると、「娘も大好きです」とにっこり。「(宮崎作品からは)女性の主人公を多く登場させられるように勉強したいな」と宮崎作品への憧れを語る場面もあった。(取材・文:中村好伸)
映画『マダガスカル3』は8月1日より全国公開