アル・パチーノ、名コーチでありながら、同僚の性的虐待を隠匿した疑いで解雇された、故ジョー・パターノの伝記的映画に出演か?
アル・パチーノが、ペンシルベニア州立大学フットボールチームの名コーチであった、故ジョー・パターノの伝記的映画に出演する話が浮上しているとTMZ.comが伝えた。
パターノは、チームの看板監督として45年以上のキャリアを誇りながら、同僚の性的虐待を隠匿した疑いで解雇、今年の1月に死去した。
同チームのアシスタントコーチ、ジェリー・サンダスキーは、在任中の15年の間に8人の男児に対して性的虐待を行ったかどで、昨年逮捕、パターノは、2002年の時点でサンダスキーの行為を目撃した人物から報告を受けながら、学内のディレクターに報告しただけだった。パターノは引退を希望したものの、大学の評議員会から解雇処分を受け、不名誉の中、患っていた肺がんのためこの世を去った。
本作は、パターノの伝記本で、NYタイムス紙のベストセラーにランクインしている「パターノ(原題) / Paterno」を基に構成されていく予定とのこと。
パチーノが興味を示しているのは、当然ながら、主演のパターノ監督役。パチーノは、オリヴァー・ストーン監督の映画『エニイ・ギブン・サンデー』で、落ち目のプロフットボールチームを立て直すコーチ役を演じたことがある。パターノ役では、彼のキャリアの栄光と影の両サイドが描かれることになるのだろうか。
パチーノは現在、クリストファー・ウォーケンとともに年老いたギャングを演じる映画『スタンド・アップ・ガイズ(原題) / Stand Up Guys』の全米公開を来年1月に控えるほか、ジュゼッペ・トルナトーレ監督が第二次世界大戦中のレニングラードを描く映画『レニングラード(原題) / Leningrad』、マイケル・ラドフォード監督の映画『キング・リア(原題) / King Lear』などの製作準備が進んでいる。また、1992年にパチーノが出演した映画『摩天楼を夢みて』の原作である、デビッド・マメットの戯曲「グレンギャリー・グレン・ロス(原題) / Glengarry Glen Ross」の舞台版に、映画でジャック・レモンが演じたベテランセールスマンの役で出演予定。(鯨岡孝子)