市原隼人が9年ぶりにフジ連ドラ主演!ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」に挑戦!
俳優の市原隼人が、ドストエフスキーの同名小説を原案にしたフジテレビの連続ドラマ「カラマーゾフの兄弟」に出演することが決定した。市原にとってフジテレビ連続ドラマでの主演は2004年に放送された「ウォーターボーイズ2」以来、約9年ぶりとなる。
「カラマーゾフの兄弟」は、「罪と罰」と並ぶドストエフスキーの最高傑作といわれており、2006年に出版された新訳本は、全5巻で純文学として異例の累計100万部を突破。今回のドラマでは、舞台を現代の日本に移し、強欲で粗暴な父親・黒澤文蔵が自宅で殺害された事件を中心に、不況や政治混迷、格差社会、教育問題、就職難などを描く。
市原が演じるのは、黒澤家の次男・勲役。東京にある一流大学の法学部・法科大学院を卒業。繊細で壊れやすい性格を無機質な表情の下に隠し、過激な小説を書くことで精神のバランスを取るという複雑なキャラクターだ。
すでに原作小説を読み始めているという市原は、「まだ途中なんですが、こんなにもいろいろな角度から物事を描いた作品はないですね」と早くもドストエフスキーの世界に魅せられているよう。勲役についても「今までにない役どころですので、どんな自分が見れるのか、うれしい半面、ものすごく怖くもあります。今は早く現場に入りたい気持ちでいっぱいですね」と意気込む。
番組プロデューサーが「原作ファンの方はもちろんですが、これまでドストエフスキーを読んだことがなかったような方々にも、ドラマで小説の面白さを知っていただけるきっかけになれば」とコメントしているとおり、19世紀に書かれた小説から現代に通ずる面白さを感じられるドラマとなりそうだ。撮影は今年12月中旬にスタート予定。
「カラマーゾフの兄弟」は2013年1月より毎週土曜夜11時放送予定