木下恵介監督作品、ベルリン、香港映画祭で上映決定!カンヌ、ベネチアに続き!
木下恵介監督の映画が、来年開催されるベルリン国際映画祭フォーラム部門、香港国際映画祭にて上映されることが決定した。ベルリン国際映画祭では、『歓呼の町』『女』『婚約指環(エンゲージ・リング)』『夕やけ雲』『死闘の伝説』の5作品を上映。香港国際映画祭では、『女』を除く4作品が上映されるという。
5月に開催されたカンヌ国際映画祭では『楢山節考』、8月に開催されたベネチア国際映画祭では『カルメン故郷に帰る』がデジタルリマスター版で上映されていた木下監督作品。1年間で世界三大映画祭のすべてで一人の日本人監督の旧作が上映されるという極めて稀な快挙を成し遂げた。
1912年12月5日生まれの木下監督は、今年で生誕100周年。12月7日まで東劇では「木下恵介生誕100年祭」と題した特集上映を開催。『二十四の瞳』『楢山節考』『カルメン故郷に帰る』のデジタルリマスター版、『歓呼の町』『女』『婚約指環(エンゲージ・リング)』『夕やけ雲』『死闘の伝説』の英語字幕付きニュープリントを含む24作品を上映している。
また、木下監督の実話を基にした映画『はじまりのみち』も制作進行中。映画『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』などで知られるアニメーション監督の原恵一が初めて実写映画に挑戦し、加瀬亮、田中裕子、ユースケ・サンタマリア、濱田岳のキャストを迎えて脳溢血で倒れた母を乗せたリヤカーを引いて17時間に及ぶ山越えをした物語を描くとのこと。生誕100周年、木下監督の躍進はまだまだ続きそうだ。(編集部・島村幸恵)
特集上映「木下恵介生誕100年祭」は12月7日まで東劇にて開催