松任谷由実、ジブリ新作の主題歌オファー!? 喜びを爆発!
9日、シンガー・ソングライターの松任谷由実と鈴木敏夫プロデューサーが、映画『魔女の宅急便』『おもひでぽろぽろ』ブルーレイ発売記念トークイベント「やさしさに包まれたなら」に出席。鈴木プロデューサーが松任谷の曲である「ひこうき雲」に触れ「近日発表しますが、僕らがいま作っている映画がまさに(「ひこうき雲」の世界観)なんだよね。宮崎(駿)もピッタリだって言ってたし、どうかな?」と突然主題歌のオファー!? を出すなどサプライズの多いトークショーとなった。
鈴木からの突然のオファーに、デビュー40周年となる松任谷も「本当にうれしい。今年1年で一番うれしい。このために40年やってきたのかも」と喜びを爆発。「(ジブリ作品には)一貫した心が続いている。ひたむきさだったり、けなげな心に人は打たれる。人の幸せな顔を見て、幸せになるということを(作品を通じて)続けてこられた。そういう部分はわたしも同じなので」と松任谷はジブリの魅力を語った。
また映画『魔女の宅急便』で、松任谷は「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」の2曲を提供しているが「(『魔女の宅急便』)主題歌打ち合わせの前日に、コンサートに行ったのが初めてのユーミン体験だったんですよ。もともと宮崎(駿)が大ファンで、それで話が進んでいったんです」と秘話を披露すると「最初は書き下ろしでって話だったんですよね」と松任谷も当時を振り返る。
さらに「あの曲がなかったら、あの映画の気分は存在していなかった」と鈴木が絶賛すると、前日に再度『魔女の宅急便』を見返したという松任谷は「解像度が上がると、なくしてしまうことがあるけど、ジブリ作品は心がこもっているので、いろいろな部分で切なさが増したりしていましたよ。音楽の使い方も改めて、素晴らしいと思います」と感激しきりだった。
その他、映画『魔女の宅急便』のラストシーンでの鈴木と宮崎駿監督との意見の違いや、ミュージシャン松任谷の変わらない魅力など、ファンにはたまらない約1時間のトークショーとなった。(磯部正和)
ブルーレイ『魔女の宅急便』『おもひでぽろぽろ』はウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンより発売中(税込:各7,140円)