米『バトル・ロワイアル』テレビシリーズ化は企画倒れに!
故・深作欣二監督により『バトル・ロワイアル』として映画化された高見広春の同名小説のアメリカでのテレビシリーズ化が、企画倒れになっていたことがわかった。Entertainment Weeklyなど複数のメディアが報じている。
これは、テレビシリーズ「ゴシップガール」や「ヴァンパイア・ダイアリーズ」などの人気番組を放送してきた、アメリカのCWテレビジョンネットワークが企画していた作品だ。
昨年、同ネットワークの社長であるマーク・ペドウィッツは「中学生たちが島に取り残され、さまざまな武器を用いての殺し合いを強いられるという、まるで『ハンガー・ゲーム』のような小説を、ぜひテレビシリーズとして実現させたい」とコメントしていた。
しかしこのたび、同ネットワークのプレスツアーで、ペドウィッツ社長は「わたしたちは何もできなかった。『バトル・ロワイアル』製作について現時点で企画していることは何もないし、話すこともない」と語り、シリーズ化が完全に白紙となったことを明かした。
アメリカでは昨年、ペドウィッツ社長がこの企画へ興味を示した後に、コロラド州オーロラにある映画館での銃乱射事件や、コネチカット州の小学校での銃乱射事件が起こり、問題になっている。
オリジナルの映画『バトル・ロワイアル』は2000年に日本で公開され、ビートたけしや藤原竜也、前田亜季、山本太郎などが出演した。以前北米では原作や映画の発売は禁じられていたが、昨年映画『ハンガー・ゲーム』の公開に合わせブルーレイが発売されている。(細木信宏/Nobuhiro Hooski)