ロンドンのヘリ墜落事故、パイロットは『プライベート・ライアン』など映画製作にも従事
現地時間16日に英国ロンドンの街中にヘリコプターが墜落した事故で、ヘリを操縦していたパイロットが『プライベート・ライアン』『007/ダイ・アナザー・デイ』の製作に参加していたとThe Hollywood Reporterが報じた。
この事故は当日の早朝、ロンドン中心部を飛んでいたヘリコプターが、建設中の高層ビルに設置されたクレーンと接触し、墜落したもの。CNN.com Internationalなどによると、これによりパイロットのピート・バーンズと歩行者の2名が死亡。13人が負傷する惨事となった。
Telegraphなどによると、ヘリを操縦していたピートは1万2,000時間以上の飛行時間を持つパイロットで、救急ヘリのパイロットとしての経験もあった。また広告関連やテレビ番組関連の仕事にも従事し、『プライベート・ライアン』『007/ダイ・アナザー・デイ』『トゥームレイダー2』など、映画にも参加していたという。
墜落現場は『007 スカイフォール』など「007」シリーズで知られるMI6(イギリス情報局秘密情報部)の本部ビルにほど近いロンドン中心部。事故当時、現場には霧が立ち込めていたといい、ピートが操縦するヘリはクレーンに激突する前から、コントロールを失っているように見えたとする目撃証言もある。(西村重人)