柴咲コウ、ずっと一人かもしれない…独身生活の不安と本音を吐露
2日、女優・柴咲コウが、新宿ピカデリーにて行われた映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』初日舞台あいさつに出席し、ずっと一人ぼっちかもしれないと不安になる主人公の役柄に「すごく共感できます」と胸のうちを明かした。この日は柴咲のほかに、真木よう子、寺島しのぶ、染谷将太、井浦新、そして御法川修監督も登壇した。
柴咲演じるすーちゃんは、趣味の料理をいかして十数年働いたカフェの店長になり、それなりに充実した生活を送っている34歳の独身女性。しかし、将来ずっと一人かもしれないという漠然とした不安に駆られている……という役柄だ。「わたしも今、一人暮らしで、結婚もしていないので」と柴咲は前置きをすると「八百屋で一人分にカットされた野菜と家族用の野菜を見つめ、もの悲しさを感じている部分はわたしにもあるので、すーちゃんの気持ちには共感できます」と心情を吐露した。
役柄への強い共感を抱いて本作に臨んだ柴咲だが「脚本がすてきだったし、原作も夢中になって読みました。日本人の本質がきちっと描かれているなと感じました。そして実際演じてみて、わたしも作詞などをさせていただいていて、自分の気持ちとは向き合っていると思っていたのですが、都合よく(自分のことを)解釈しちゃっているなって反省して、もっと深く自分と向き合おうと思いました」と人として成長できたことを収穫に挙げていた。
また、女性3人が日々の暮らしの中で、傷ついたり、悩んだりしながらも前向きに生活する姿を描いた本作にちなんで「女性に生まれてよかったと思うことは?」と聞かれると、真木と寺島は共に「男に生まれたかったんですよね」と発言。特に寺島は「わたしは男性中心の歌舞伎の家に生まれたので、なおさらですね」と説得力のある言葉を付け加えていた。
そんな二人に対して柴咲は「わたしは生まれ変わるならネコになりたい」と珍回答を寄せながらも「女性って、お化粧したり、家事をしたり、育児もあったりと、やることが多いので、いろいろ選択肢がありますよね。それをわずらわしいと思うかもしれませんが、いろいろやることがあるっていうのは良いことだと思います」と女性の良さを表現した。(磯部正和)
映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』は公開中