ディカプリオ、初の悪役で参考にしたのはゲイリー・オールドマン!タランティーノ監督との確執は否定
俳優のレオナルド・ディカプリオが2日、初めて本格的な悪役に挑んだクエンティン・タランティーノ監督の映画『ジャンゴ 繋がれざる者』の舞台あいさつに登壇し、悪役を演じる上で『トゥルー・ロマンス』のゲイリー・オールドマンと『トゥームストーン』のヴァル・キルマーを参考にしたことを明かした。
ディカプリオ、ゲイリー・オールドマンを参考に!フォトギャラリー
大歓声の中、ステージに駆け上がったディカプリオは「日本が大好きなので、いつも戻ってくるのを楽しみにしています」と笑顔であいさつ。本作では奴隷デスマッチ観戦が趣味という悪役に挑戦しており、「『トゥルー・ロマンス』でドレッドヘアの麻薬密売人の役のゲイリー・オールドマンと、『トゥームストーン』でドク・ホリデイを演じたヴァル・キルマーを参考にしたんだ。素晴らしい悪役ぶりと南部かかったしゃべり方をね」と役づくりを明かした。
また、一部で先日の俳優休業宣言はタランティーノ監督との衝突が原因になっているのではないかともささやかれていたが、タランティーノ監督については「(前作の)『イングロリアス・バスターズ』の大ファンで、作家としても優れていて、キャラクターもセリフも素晴らしい」と手放しで大絶賛。
「キャラクターについて、ディスカッションをして共同作業もしたんだ。(演じた役が)自分を正当化するために骨相学を持ちだしたら……と提案したら、1週間後に2ページもモノローグが書かれてきて、素晴らしいシーンになったよ」と明かし、確執がなかったことをうかがわせた。最後には「ちょっと休憩したい」という発言が「俳優休業」と報じられてしまったことについて、「何か発言すると、まったく違う意味にとられてしまうことがよくあるんだ」と困った表情を見せていた。
『ジャンゴ 繋がれざる者』は鬼才クエンティン・タランティーノ監督による骨太の西部劇。元奴隷の賞金稼ぎ・ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)が白人(ディカプリオ)に奪われた妻を奪回すべくし烈な闘いを描く。先日発表された第85回アカデミー賞では助演男優賞(クリストフ・ヴァルツ)と脚本賞(タランティーノ)を受賞している。(取材・文:中村好伸)
映画『ジャンゴ 繋がれざる者』は丸の内ピカデリーほか全国公開中