製作中止の「ザ・ダーク・タワー」シリーズ、再始動か?
アメリカの人気ホラー作家スティーヴン・キングが、一大ファンタジー小説として手掛けた「ザ・ダーク・タワー」シリーズが、オンラインDVDレンタル大手、ネットフリックスによって、再び製作が始動する可能性があることがIndiewireによって明らかになった。
スティーヴン・キング原作! 映画『グリーンマイル』写真ギャラリー
「ザ・ダーク・タワー」シリーズは、1982年にシリーズ第1巻「ガンスリンガー」が出版されてから、2004年の第7巻「暗黒の塔」まで刊行されたキング自身のライフワークと評価される作品で、アメリカの西部開拓時代の荒廃した世界を舞台に、最後のガンスリンガーである主人公ローランド・デスチェインと、その仲間たちの壮大な旅を描いている。
これはもともと、ユニバーサル・ピクチャーズとNBCユニバーサル・テレビジョンが企画していた作品で、3本の映画とテレビシリーズをその間にはさみ製作される予定だったが、2011年の7月に製作予算の折り合いがつかず製作中止。さらにその後ワーナー・ブラザーズもHBOとタッグを組んで、今作の製作に関わろうとしたが、昨年の8月に同じく製作予算の問題で製作中止を発表していた。
そしてこの度、ネットフリックスのプロデューサー、テッド・サランドスが「ロン・ハワード監督と『ザ・ダーク・タワー』シリーズについて話した。最後に話したのは、HBO(とワーナー・ブラザーズ)が製作中止にした後で、彼からはテレビシリーズ『ブル~ス一家は大暴走!』を終えたら、話し合いを再開すると言われている」と明かしたことで、新たに製作に向けてロン・ハワード監督と交渉に入っていることが明らかになった
今のところ、ネットフリックスはドラマシリーズ「ハウス・オブ・カーズ(原題) / House Of Cards」などをストリーミング・サービスで成功させているが、もし彼らが製作するとなれば、今後彼らがどの媒体に関わっていくか楽しみだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)