尖閣諸島上陸、その背景にあったものとは?政治ドキュメンタリー関係者が徹底討論!
昨年9月18日、尖閣諸島・魚釣島に上陸したミュージシャンのTOKMAを追ったドキュメンタリー映画『尖閣ロック』の園田映人監督が19日、阿佐ヶ谷ロフトAで開催された特別討論イベントでその背景を語った。
映画『ムネオイズム ~愛と狂騒の13日間~』フォトギャラリー
参院選を間近に控える中、同作をはじめ『選挙2』『ムネオイズム ~愛と狂騒の13日間~』『映画「立候補」』など政治を題材としたドキュメンタリー映画が続々と公開予定となっている。これらの作品が追うのは、鈴木宗男、マック赤坂などクセのある人物ばかり。中でも『尖閣ロック』が取り上げるTOKMAの尖閣諸島上陸は、世間を騒がせた。
TOKMAの友人であるという園田監督は、TOKMAが「若い人たちに国を愛する気持ちを訴えたいんだよね」と語ったとき、「国を守りたいという思いを表現するなら、ピッタリなステージがある。今、尖閣諸島に行けばその気持ちを純粋な形で遂げられるよ」と伝えたと告白。この行動をけしかけたのは自身であったことを明かし「彼の偉いところは、その5日後くらいに(上陸の)話を決めてきたこと」と感心した様子を見せた。
一方で刺激的な題材ゆえに公開に二の足を踏む劇場が多く、なかなか公開先が見つからなかったという本作。それに対して、この日出席していた作家の鈴木邦男は「(TOKMAは)幸福の科学でしょ。だったら行く前から新宿の映画館あたりで1か月やらせてよと言えばよかったのに。アニメなんかでもやっているじゃない。それくらい割り切ってやったらいい」と提案する一幕もあった。
この日のイベントは、『ムネオイズム』の金子遊監督が「マイケル・ムーア監督の『華氏911』は、911同時多発テロの後、アメリカはやばいじゃないかということで反ブッシュのメッセージを押し出していた。今はあのときと似ていて、映画人も政治について発言しないとヤバいぞ、という状況になっている」と思い立ち、関係者にラブコール。一水会最高顧問でもある鈴木邦男、映画監督の井土紀州、元川崎市議会議員の山内和彦氏らも交え、徹底した討論が行われた。(取材・文:壬生智裕)
映画『尖閣ロック』『ムネオイズム ~愛と狂騒の13日間~』は6月22日よりオーディトリウム渋谷ほか全国順次公開