園子温最新作『地獄でなぜ悪い』が「したコメ」オープニング作品に!自身初の娯楽作
9月13日より開催される「第6回したまちコメディ映画祭in台東」のオープニングを飾る特別招待作品として、園子温監督の初コメディー映画『地獄でなぜ悪い』が上映されることが決定した。また、同上映が同作のジャパンプレミアとなる。
同作は、『愛のむきだし』『ヒミズ』などの作品で国内外から高い評価を受けている園監督が初めて挑んだ娯楽作品。娘を主演に映画を制作しようとするヤクザの組長とそれを取り巻く人間関係を描きながら、園監督の映画への思いがたっぷり詰まったアクション映画だ。園監督が十数年前に書いていた脚本が基になっているといい、「作品の登場人物たちは当時の自分の分身。自分の心の叫びをセリフに投影しています。いろんな意味で、今では書けない台本」と明かすなど、園監督の若さが前面に出た一作となっている。
それは作中にちりばめられたユーモアにも反映されており、同映画祭のチーフディレクターを務める大場しょう太は、オープニング作品に選定した理由について「世界でも注目される園子温監督の根底にあるコメディーのセンスがこの作品で爆発していました。園監督が持つお笑いの資質を知ってもらいたかったので、今回オープニング作品に選定させていただきました」と説明している。
「したコメ」の愛称で知られる同映画祭は2008年からスタートした日本初の本格コメディー映画祭。日本の喜劇発祥の地である下町「浅草」と日本有数の芸術・文化施設の集積地域「上野」を中心に、浅草在住のクリエイター・いとうせいこうが総合プロデューサー務める形で開催されている。(編集1部・福田麗)
映画『地獄でなぜ悪い』は9月28日より新宿バルト9ほか全国公開
「第6回したまちコメディ映画祭in台東」は9月13日~16日に開催 『地獄でなぜ悪い』は9月14日の上映