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山田孝之、「観ろ、コノヤロー」と主演作を“凶悪”アピール!

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山田孝之、リリー・フランキー
山田孝之、リリー・フランキー

 山田孝之ピエール瀧リリー・フランキーという異色の3人の共演が話題の映画『凶悪』の完成披露試写会が4日、新宿ピカデリーで行われ、メインキャストの3人が初めてそろって舞台あいさつに登場した。この日はほかに、池脇千鶴白石和彌監督も来場した。

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 連続殺人事件の首謀者である“先生”(リリー)の罪を、死刑囚の須藤(ピエール)が告発するところから始まる本作。その告発をもとに、ジャーナリストの藤井(山田)が闇に葬られようとしていた殺人事件の真相を暴こうとする姿を描き出す。3人の演技合戦がズシンと響き渡る骨太な本作について、山田は「題材があれですから、バカみたいに大ヒットする映画だとは思わないですが、それでもいろんな人に観てもらいたいですね」と自信を見せる。

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 さらに、山田の「観てもらいたい」という思いは次第に増してきたようで、「暴力や重いものを映画に求めていないとか、そういうことじゃないと思う。観る勇気がないのか? と言いたい。『観なさい!』というか『観ろ、コノヤロー!』という感じです」と“凶悪モード”でコメント。「そういうコメントが記事になるんだよね」とうれしそうな笑顔を見せるリリーと、「いつもそうなんですよ」とやけ気味に返答する山田のやりとりに会場は大いに沸いた。

 続けて「最近、友達がこの映画の(マスコミ向け)試写会に行こうとして、3回くらい満員で入れなかったと言っていたけど、5人くらいしか入れない会場だったんじゃないの?」と冗談交じりに明かしたリリーは、「『おまえ、観た方がいいよ』って友達に半笑いで薦めたくなる映画」と独特の表現で本作をアピールした。

 そんな中、客席に中学生らしき観客の姿を発見したリリーは、「この映画、R15+(15歳以上が鑑賞可能)だよね!?」と驚いた様子を見せる。「舞台あいさつだけ観て帰ります」と返す観客に対して、「中学生なのにこの映画を選ぶなんて見込みがある。犯罪者予備軍ですよ!」とジョークを飛ばし会場を笑いに包むと、「こんな若年層にまで響いているなんて、ヒットの見込みがあるんじゃないですか?」と手応えを感じたようだった。(取材・文:壬生智裕)

映画『凶悪』は9月21日より新宿ピカデリーほか全国公開

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