大森南朋、ジョージ秋山「捨てがたき人々」実写映画化で主演!
俳優の大森南朋が、「銭ゲバ」「アシュラ」などで知られるジョージ秋山の同名漫画を実写化した映画『捨てがたき人々』で主演を務めることが明らかになった。大森は金も仕事もなく、セックスのことばかり考えている主人公・狸穴勇介(まみあなゆうすけ)を演じる。
本作は、人生に苦悩しながらも愛と幸せの形を必死に見つけ出そうともがく勇介の姿を通じ、生々しい人間の業を描くことに真正面から取り組んだ作品。俳優として活躍する傍ら、『ぼくのおばあちゃん』『誘拐ラプソディー』などで監督を務めてきた榊英雄がメガホンを取る。
主演の大森は「古くからの友人でもある榊監督の心意気と、狸穴勇介というどうしようもない男への興味からお引き受けしました」と出演を決めた理由を語る。一方、榊監督は今回の映画化にあたって、「ジョージ秋山先生の傑作作品に挑むのは勇気が必要でした」とプレッシャーを明かしながらも、「故郷・五島を舞台に大森さんの肉体と精神を通して、原作に負けない映画ができたと思います」と自信をのぞかせた。
生きることに飽き、故郷へと戻った勇介の前に現れるヒロイン・岡辺京子を、惜しげもなく裸体を見せつつ体当たりで演じるのは三輪ひとみ。そのほか、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」にも出演中の美保純や、人気ドラマ「半沢直樹」で半沢の同期・近藤を演じている滝藤賢一をはじめ、田口トモロヲ、荒戸源次郎、寺島進、佐藤蛾次郎ら個性豊かなキャストが脇を固める。
撮影は昨年5月から6月にかけて全編、五島列島で行われ、公開は2014年春を予定。来月17日から開催される第26回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されることも決まった。(編集部・中山雄一朗)
映画『捨てがたき人々』は2014年春公開