マイケル・ジャクソンさん遺族が敗訴 興行会社の過失は認められず
現地時間2日、2009年に亡くなったマイケル・ジャクソンさんの死をめぐって、マイケルさんの遺族が興行会社AEG Liveを相手取って起こした裁判の評決が下され、遺族側が敗訴した。遺族側は、AEG Liveがマイケルさんの専属医としてコンラッド・マーレイ元医師を雇ったことがマイケルさんの死につながったとして、10億ドル(約1,000億円・1ドル100円計算)の損害賠償を求めていた。
latimes.comなどによると、マーレイ元医師を雇い入れたAEG Liveに過失はないと陪審団は判断したとのこと。「マーレイ元医師はマイケルさんの専属医として十分な条件を満たしていました。もちろん、これは彼が倫理的だったということではありません。もしも彼が本当に倫理的だったのなら、結果は違ったものになったでしょうから」と陪審長は説明している。
訴えが退けられる評決を聞いた後、マイケルさんの母キャサリン・ジャクソンは無言で裁判所を去ったという。今回の裁判は興行会社を相手取ったということもあり、評決次第では今後のエンターテインメント界のビジネスモデルの在り方に影響を与えるともいわれていた。
ちなみに、マイケルさんの元専属医だったマーレイ元医師は2011年11月に過失致死罪で有罪となり、ロサンゼルス郡刑務所に服役。今年7月に早期釈放されている。(編集部・福田麗)