北乃きい、飛び蹴りで捻挫…マレーシアでの撮影を振り返る
女優の北乃きいが9日、109シネマズ川崎で行われた映画『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』初日舞台あいさつに登壇し、劇中で披露したウエディングドレス姿での飛び蹴りで捻挫してしまったことを明かした。この日は竹中直人と、中国人スターのフー・ビンも来場した。
本作は、マレーシアを舞台に竹中とフー・ビンのコンビがトラックで爆走する無国籍版『トラック野郎』。日本産プログラムピクチャーの系譜に連なる本作は、笑って元気になれる快作に仕上がっており、早くも台湾、マレーシアなどでの海外配給も決定している。
本作では、北乃がウエディングドレス姿で父親(竹中)に向かってワイヤーアクションを駆使した華麗なる飛び蹴りをお見舞いするシーンも見どころ。竹中が「何度もいろんなアングルで(飛び蹴り姿を)撮影して。足が捻挫してしまうようなすごい状況でよくやったなと思いますよ」と北乃を褒めたたえると、北乃は「ほぼ毎日ウエディングドレス姿でした。蹴るときはヒールだったんで、捻挫もしましたが、冷やしたりして何とか乗り越えられました」と告白。「周りにいた(現地の)子どもたちの笑顔に元気づけられましたね」と笑顔を見せていた。
また、北乃は、アクションのほか、本作ではマレー語の習得、ギター演奏にもチャレンジ。竹中は、そんな北乃を「よくあれだけの短期間で、ギターやマレー語を覚えられたなとビックリしています」と絶賛しきり。北乃も「マレーシアでは、(ホテルの)部屋に帰ってもセリフやギターの練習ばかりしていましたね」と述懐した。
竹中が「2年前に撮影した映画だけど、公開の日を迎えられてうれしいです。マレーシアには1か月くらいいたけど、フー・ビンとは初対面から仲良くなりました。きいちゃんとは初めてでしたが、まるで自分の娘のよう。最高の現場でした」とあいさつすれば、一方のフー・ビンも「2年前はすごく楽しかった。竹中さんもきいちゃんもいっぱいありがとう」と日本語であいさつし、会場に集まった多くの女性ファンから歓声を集めていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』は全国公開中&ネット配信中