『風立ちぬ』オスカー前哨戦でアニメーション賞を受賞!-第80回ニューヨーク映画批評家協会賞
宮崎駿監督の映画『風立ちぬ』が、第80回ニューヨーク映画批評家協会賞でアニメーション賞を受賞した。
同賞はニューヨーク映画批評家協会が1935年に設立した、各批評家協会賞の中でも歴史のある映画賞。毎年12月に発表され、オスカー前哨戦の一つとしても注目を浴びている。宮崎監督の作品が受賞するのは、映画『ハウルの動く城』以来8年ぶり、3度目となる。
過去10年間、同賞を獲得した映画は、必ずアカデミー賞長編アニメ賞にノミネートされている。『風立ちぬ』も、第86回アカデミー賞長編アニメ賞の審査対象となっており、来年1月16日に発表される同賞のノミネートリストに挙がる可能性が高まったといえるだろう。
今年のニューヨーク映画批評家協会賞で最多受賞となったのは、デヴィッド・O・ラッセル監督の最新作『アメリカン・ハッスル』。同作は作品賞、脚本賞、助演女優賞の3部門で受賞した。またオスカー獲得が有力視されているブラッド・ピット、マイケル・ファスベンダー出演の映画『12イヤーズ・ア・スレイヴ(原題) / 12 Years a Slave』は、監督賞を受賞している。(井本早紀)
第80回ニューヨーク映画批評家協会賞の受賞作品、受賞者は下記の通り。
作品賞:『アメリカン・ハッスル』
監督賞:スティーヴ・マックィーン『12イヤーズ・ア・スレイヴ(原題) / 12 Years a Slave』
脚本賞:エリック・ウォーレン・シンガー、デヴィッド・O・ラッセル『アメリカン・ハッスル』
男優賞:ロバート・レッドフォード『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』
女優賞:ケイト・ブランシェット『ブルージャスミン』
助演男優賞:ジャレッド・レトー『ダラス・バイヤーズクラブ』
助演女優賞:ジェニファー・ローレンス『アメリカン・ハッスル』
撮影賞:ブリュノ・デルボネル『インサイド・ルーウィン・デイヴィス(原題) / Inside Llewyn Davis』
ドキュメンタリー賞:『物語る私たち』
新人監督賞:ライアン・クーグラー『フルートヴェイル・ステーション(原題) / Fruitvale Station』
外国映画賞:『アデル、ブルーは熱い色』
アニメーション賞:『風立ちぬ』
特別賞:フレデリック・ワイズマン