ディカプリオ、アカデミー賞にはこだわらない!本当の“俳優”になれる日
『タイタニック』などで知られるレオナルド・ディカプリオが、俳優業へのこだわりを明かすとともに「アカデミー賞にはこだわっていないよ」と語った。映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の演技が絶賛されているディカプリオは、すでにゴールデン・グローブ賞男優賞(コメディー / ミュージカル)を受賞。アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされ、自身初の受賞が期待されている。
「僕が誇りに思っているのは、12歳のときから俳優になりたくて、その夢をかなえたことなんだ」というディカプリオは、そのきっかけとなった出来事に言及。「僕の物心ついてからの最初の記憶は、ステージに飛ぶように上がったことなんだ。コンサートなのか、何かのお祭りだったのか……連れて行ってくれた父親に『レオ、あそこに上ってみろ!』ってけしかけられたのは覚えているよ。そして、なぜか観客が拍手をしてくれた(笑)。今でも、ステージに上がったときの興奮の原点といえるのは、あのときのことだ」と振り返った。
そして、世の中には“俳優”という職業があることを知り、それになることを目指すようになったのだという。ディカプリオは「本当の意味で、演技で食べていくのがどういうことなのかを知っていたかはわからないけれど、とにかく僕は俳優になろうと思ったんだ。義兄が似たようなことをやっていたのも大きな要因だったと思うよ」と過去の自分を笑ってみせた。
今やハリウッドのトップスターになったディカプリオは“俳優”という仕事について「特権」だと語る。「僕を俳優という仕事に駆り立てているのは、それが僕のために用意されたものだと感じているからだ。ただ才能があるだけではダメで、それを育むための環境、そして生かせるだけのチャンスがないといけない。現にそうした要素が絡み合って、僕はここにいる。そのことに僕は感謝をしているし、だからこそ自分が演技を続けないといけないと思っているんだ」。
その一方で、アカデミー賞については「もちろん欲しいけど、そのために演技をしているわけではない」とあっさり。「僕には『ボーイズ・ライフ』の昔から今に至るまで、まだまだ俳優としてやるべきこと、学ぶべきことがある。僕が本当の意味で俳優になれるのは、アカデミー賞を獲得したときじゃない。俳優として全てをやり尽くして『やめたい』と思ったときに初めて、俳優になれるんだと思う」とディカプリオはほほ笑みながら、自らのゴールに思いをはせていた。(編集部・福田麗)
映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は1月31日より全国公開