カルーセル麻紀、やしきたかじんさんをしのぶ…昔の恩を忘れず
元祖オネエタレントのカルーセル麻紀が21日、千代田区のセルバンテス文化センター東京で行われた映画『アイム・ソー・エキサイテッド!』の公開記念試写会に出席し、交流のあったやしきたかじんさん、淡路恵子さんをしのんだ。
たかじんさんの訃報について「早すぎますよね……」とつぶやいたカルーセル。たかじんさんが、彼女の番組に呼ばれたことでブレイクしたことを踏まえたうえで、彼女の低迷期には、逆にたかじんさんが番組に呼び続けてくれたことを告白。「もうゲストも決まっているのに、(いつでも追加で)番組に呼んでくれたんです。お姉さんには世話になったから、昔のことを忘れてないから……と言ってね」と思い出を振り返った。
また、11日に亡くなった女優の淡路恵子さんについてもカルーセルは、「オネエに好かれる人なんですよ」と切り出すと、「デヴィ夫人から、あなたはしわだらけなんだから、整形しなさいと言われたことがあったんですけど、『しわだらけだからババアの役が来るのよ。それが勲章よ』と。そういう、いさぎのいい人だった」と語り、故人をしのんだ。
本作は、スペインの鬼才ペドロ・アルモドバルが手掛けたコメディー。機体トラブルで旋回し続ける旅客機内を舞台に、オネエ系の客室乗務員をはじめとする、クセあり乗務員と乗客たちが抱腹絶倒の騒動を繰り広げる。この日、「普段スカートは履かないのですが、キャビンアテンダントをイメージしてスカートを履いてきました」と赤のスカート姿で登場したカルーセル。映画について、「もともとコメディーは好きじゃなくてシリアスな映画が好きなんだけど、ベッドで寝転がりながら観たら、あまりにも笑いすぎて転げ落ちましたよ」とすっかり本作が気に入った様子だった。(取材・文:壬生智裕)
映画『アイム・ソー・エキサイテッド!』は1月25日より新宿ピカデリーほかにて全国公開