『風立ちぬ』宮崎駿監督、アニー賞脚本賞を受賞!も…授賞式には誰も現れず
現地時間1日、第41回アニー賞授賞式がアメリカ・ロサンゼルスで行われ、『風立ちぬ』の宮崎駿監督が脚本賞を受賞した。宮崎監督は2002年度(第30回)のアニー賞を作品賞・脚本賞などの4部門で受賞しており、今回が11年ぶりの受賞となる。
だが授賞式では宮崎監督の名前が呼ばれても、誰もステージに現れないというハプニングが発生。そのため、プレゼンターが「……『風立ちぬ』の受賞者は立ち上がらなかったようですね」とジョークを飛ばし、式の進行が再開。トロフィー授与や受賞スピーチは行われなかった。
同賞は、国際アニメーション協会(ASIFA)が主催する映画賞で、アニメーション界のアカデミー賞ともいわれる賞。作品賞や監督賞だけでなく、声優賞や絵コンテ賞などが設けられているのが特徴となっている。宮崎監督は昨年も『コクリコ坂から』で脚本賞にノミネートされていたが、そのときは受賞を逃していた。
『風立ちぬ』はゼロ戦の設計者・堀越二郎の生涯と堀辰雄の小説「風立ちぬ」を題材に、飛行機作りに情熱を燃やす青年の生きざまを描いた作品。同作は第86回アカデミー賞長編アニメ賞にもノミネートされている。(編集部・福田麗)