北島三郎、声優初挑戦アニメに涙が出ると太鼓判!
歌手の北島三郎が10日、都内で行われた、声優に初挑戦したアニメーション映画『ジョバンニの島』の完成披露試写会に、市村正親、柳原可奈子、ユースケ・サンタマリア、西久保瑞穂監督、そして原作・脚本を担当した杉田成道と共に出席した。
一般社団法人 日本音楽事業者協会の創立50周年記念作品となる本作は、テレビドラマ「北の国から」シリーズの演出で知られる杉田成道が原作・脚本を担当。北方四島の一つである色丹島に住む幼い兄弟が、第2次世界大戦直後、ソ連軍進駐による混乱の中で懸命に生きる姿を描く。北島は、主人公の兄弟たちの祖父の声を演じた。
昨年末にNHK紅白歌合戦を引退したばかりの北島。「歌い始めてから50数年。映画もテレビドラマもやりましたが、アニメの声優の仕事は77歳にして初めてでございます」というあいさつに、会場からは大きな拍手が。続けて「(ちゃんと)じいさまの役になっているのかなと思いましたが、(完成した映画では)けっこう、いいじい様でした」と収録を振り返りながら、笑顔を見せた。
さらに「わたし、北海道の漁師の(家の)生まれです。北国の漁師のおじいちゃん役ということで、(自分の)おじいちゃんを思い出して演じました」という北島。「ですから映像を見ると、我ながら涙が出ます」と付け加えると「わたしなりに感じたのは、人と絆、親子の絆です。(人々が)たくましく生きていくその姿の中に、涙あり、笑いあり、迫力があって、最後は感動します。なかなか感動するアニメだと思うので、じっくりご覧ください」と観客に呼び掛けた。
また兄弟の父の声を演じた市村は、くしくも自身と同じ2児の父役としての参加に「子どもといっしょにこの映画を観たら、長男がハマってしまって。もちろん僕もハマってしまいました」と笑顔。「ハンカチが必要なくらいで、翌日、仕事がない日でないと目が腫れてしまって大変です。この仕事をやっていて、忘れていた子どもの頃のことを思い出させてもらい、とても幸せです」と喜びを語った。(取材・文:壬生智裕)
映画『ジョバンニの島』は2月22日より全国公開