コメディアンだけじゃない! 多才過ぎるベン・スティラーの実力とは!?
コメディー俳優としてはもちろんのこと、監督や製作、司会者など多岐にわたる活躍の場でそれぞれに成功を収めている才人ベン・スティラー。最新作『LIFE!』の公開に合わせ約5年ぶりの来日を果たすベンの才能を、各分野の成功例と共に検証した。
両親共に喜劇俳優であり、姉も女優という俳優一家に育ったことで、10代のころから自主映画を製作していたというベン。意外にも俳優としてのキャリアのスタートはブロードウェイであり、映画デビューはスティーヴン・スピルバーグ監督作品という実力派。だが、時を同じくして司会者などコメディアンとしても活躍したことから、やはりコメディー俳優としてのイメージが強いだろう。
実際、大ヒットを記録している主演映画のほとんどがコメディー映画であり、彼の人気や地位を確立したのはこのジャンルであるといえる。だが、この主演映画の成功より前にすでに監督としても成功を収めているのが才人ベンのすごいところ。ジェネレーションX世代を描いた青春群像劇として映画ファンにも音楽ファンにも人気の高い映画『リアリティ・バイツ』では、長編監督デビュー作にもかかわらず高い評価を得た。また、ロバート・ダウニー・Jrがアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたことでも話題になった怪作『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』では、製作・原案・脚本・監督・出演の5役を兼任し、才人としての実力を見せつけた。
製作・監督・主演の3役をこなした最新作『LIFE!』では、一つの作品の中でコメディー俳優と実力派俳優の両面を見せ、自身にとっても完璧といえるキャラクターを演じながらも、監督としては今までと違ったタイプの作品に挑戦。自らキャリアの転機と位置付けた渾身(こんしん)作で、彼の底知れぬ実力を見ることができるだろう。(編集部・浅野麗)
映画『LIFE!』は3月19日より全国公開