オスカー司会者の世界一豪華な自撮り写真、1,000億円の価値
先月行われた第86回アカデミー賞授賞式で撮影された司会エレン・デジェネレスの“世界一豪華な自分撮り写真”には、8億ドルから10億ドル(約800億円から約1,000億円)の価値があると、パリを拠点とした世界的な広告会社パブリシス・グループのモリース・レヴィCEOがMIPTVで語った。(1ドル100円計算)
“世界一豪華な自撮り写真”とは、アカデミー賞授賞式の最中にエレンが携帯電話で撮ったスターたちとの記念写真。ただし、多くのスターが集まりすぎて実際にシャッターを押したのは俳優ブラッドリー・クーパー。同広告会社はサムスン電子の広告を手掛けており、この自撮り写真も彼らがセッティングしたという。写真の価値が高い理由は、ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ジュリア・ロバーツ、ブラッド・ピット、メリル・ストリープなどが一緒に写っているからだけでなく、ソーシャルメディアでシェアされた圧倒的な数のためとのこと。
エレンのツイッターにアップされた同画像はすぐさま拡散され、リツイートは100万件以上に達し、リツイート数の新記録を樹立。今もなおリツイート数は増え続けており、11日現在340万件にも上っている。ツイッター社の発表によると、この写真は世界中で3,700万人の目に触れたという。
レヴィ氏によると、オバマ米大統領がネルソン・マンデラ氏の追悼式で、イギリスのキャメロン首相とデンマークのシュミット首相と自撮りしている写真を撮ったのもサムスンの宣伝だったとのこと。「これらはサムスンのためにやったものです。この有名な二つの自分撮り写真、オスカーでたくさんの俳優が写ったものとオバマ大統領らの写ったものはわれわれのチームによるものです」とコメントしている。
どのようにしてセッティングしたのかは明かされていないが、オバマ大統領らが自撮りしている写真はサムスンの携帯電話で撮影されたもので、エレンがアカデミー賞で手にしていたサムスンの電話も、彼らがプロダクト・プレイスメント(テレビ番組や映画にて、出演者に商品を絡ませる広告手法)として彼女に手渡したものだったらしい。
エレンの写真自体にはサムスンの携帯電話は写っていないが、4,300万人が視聴したアカデミー賞受賞式の放送にはエレンが手にした電話がしっかりと映っている。(澤田理沙)